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TVアニメモブサイコのキャラクターとか公式ガイドの、キャラクターデザイン亀田氏の話によると、霊幻のネクタイは原作では黒だったけど、アニメ化の際、モブ君が全体的に黒いから重くなってしまうとのことで、色を付けることになったと書かれていました。

紫、青、緑、ピンクなどパターンを作ってONE先生に伺ったらONE先生は青を選び、青だとまっとうなサラリーマンに見えてしまうから、普通は買わないような色ということでピンクになったそうです。

そこで、純粋に、ONE先生が選んだ青いネクタイをした霊幻が見たくなりました。
せっかくなので、原作のままの黒ネクタイ、ONE先生が選んだ青ネクタイ、アニメで決定したピンクネクタイを描いて、イメージを見比べてみようと思います。

スーツにおけるネクタイの合わせ方や、重要性はまだまだ勉強中なのですが、漫画『王様の仕立て屋』によると、シャツとネクタイが出会うVゾーンは個性の窓と呼ばれるそうです。
身だしなみの中で最も恥を意識しなければならないとさえあります。

一般的にネクタイは無地であればフォーマル感が強くなり、柄が大きく派手になるほどカジュアル感が出るそうです。

霊幻のネクタイは無地に見えるので、フォーマル感があって、ビジネスシーンでは無難だと思います。
シャツも白なので、質や仕立ては別として最上級です。
とても品があります。

そうなると、ネクタイの色が一番個性を出す役割になると思いました。

黒、青、ピンク。比べてみるとだいぶ印象が違うなあ…と思いました。
原作はとても落ち着いた大人な雰囲気で、ONE先生が選んだ青はアナウンサーみたいな誠実そうな雰囲気で、ピンクは軽快な雰囲気に見えました。

ここからは個人的な感想なんですが、黒と青が素敵…。
私はアニメからモブサイコを知ったので、初めて見た霊幻はこのピンクのネクタイでした。金髪にライトグレーのスーツ、ピンクのネクタイ。まさに胡散臭い感じで、それとは対象的な黒髪、学ランの少年。このコントラストが好きで、今でも大好きです。
でも、黒ネクタイと青ネクタイの霊幻もいいなあ…と思い始めました。
まっとうな大人に見えるのに、霊とか相談所の所長で自称霊能力者というギャップ。いかにも能力がありそうに見せながら、実は霊能力がなくて、それを懸命にごまかす滑稽さ。これこそが霊幻なんじゃないかなと思いました。
その中でだんだんモブ君との関係が変わって、最後には自分をさらけだす変化を見せる霊幻が魅力的でした。しかも、その時の霊幻は上着もネクタイもありませんでした。
自分を印象づけていた色を捨てて、裸足でモブ君に向き合ったと思うと改めて感動します。

霊幻はスーツをうまく着こなしているように見えるので、ネクタイもたくさん持っている気がします。

アニメではピンクのネクタイでしたが、普段は色々なネクタイを締めていて、モブ君がいつも観察していたらいいなあとか思います。でもきっとネクタイの色に気が付くのは律やテル君なのかも。

そしてこのネクタイ。霊幻よりも背の低いモブ君が、強引にキスをするときの手綱になるのが最高に好きです!!

背が高くて普段は落ち着いている霊幻だから、ネクタイを掴まれるのが似合うと思います！

ネクタイはいろんな意味で最高です。