感想・雑記

14歳

2019/05/19 15:45
作者が描く無意識の一致は天才にしかできないことなんだろうなと思います。
それをファンや研究者が見つけていく。

今回はモブ君と霊幻が互いに運命の人であることをこじつけるために無意識の一致を見つけていこうと思います。

で、今回のキーワードは“14歳”です。

モブ君は14歳です。

14歳と聞いて一番最初に思い浮かんだのが、楳図かずおの『14歳』でした。楳図かずおワールドの最高傑作です。
“14歳”がキーワードになる話で、14歳の女の子が占い師に「14歳で終わる」と言われます。女の子は14歳で男の子を出産。その男の子が14歳で宇宙滅亡の危機と謎に向かっていくという話です。
また、子供たちは14歳を迎えると先祖返りをして恐竜になってしまいます。
Wikipediaを読むと、綾辻行人が「子供はだんだんと大人になるのではなく、ある日突然大人という別の存在に変わってしまう」と解説で指摘していると書いてありました。

モブ君も最上編からホワイティ編で一気に大人になったような気がします。だから霊幻はその変化に戸惑い対応できなかった。

また、『14歳』では、この年齢がタイムリミットになっていました。

モブ君が???%になった時も中2の2月~3月で14歳でした。モブ君もタイムリミットだったら…。
ここでふと思ったのが、もしモブ君が???%のままだったらどうなっていたのかなということでした。

モブ君が茂夫に消され、半分のアンバランスな自我のまま告白していたら…。

なんとかツボミちゃんを危険な目に合わせずに告白できたとしても、フラれたらどうなっていたか。
あの破壊力はどの程度のものなのか、気になります。

14歳の思春期の感情エネルギーを力に変えると言えば、まどか☆マギカですけど、地球を破壊するには、因果律によって最強になったまどかが魔女化したくらいのパワーがないと難しいと思います。

たぶんモブ君の場合、県くらいは破壊できそうですが、その前にフラれたことによる自我の崩壊、超能力を使い果たした、もしくは力に飲み込まれて身体の崩壊が起こる気がします。

茂夫とモブが統合しなければ、タイムリミットだったんだと思います。
それを救ったのがモブ君の周りの人たちであり、最後に自分を受け入れさせてくれた霊幻でした。

特に、自分を受け入れるという点では霊幻の存在が大きかった。

そしてモブ君が生まれた時、霊幻は14歳でした。

モブ君は自分が生まれた時に14歳だった霊幻に救われる。
霊幻もまた、自分が14歳の時に生まれた存在に救われる。

楳図かずおの14歳、まどかが14歳。14歳ってすごく特別なのかもしれません。
男子は昔、15歳で元服でしたし。

14歳にまつわる法則とか、公式とかってあるんでしょうか…?もしかして私が知らないだけ…??もうみんな知ってることだったらどうしよう…。恥ずかしい…。

私は数学者でも研究者でもないので分かりませんが、きっと何か法則性があるに違いないと思ったのです!

そしてモブ君と霊幻は運命的なんだという法則があるに違いないのです!

スーツと学ランだし。そこにもきっとすごい法則があるに違いないのです。

コメント

コメントを受け付けていません。