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感想・雑記

アニメ#12感想

2019/03/27 15:42
アイキャッチが印象的でした。
師弟と鈴木社長・芹沢さんの関係性の違いに考えさせられました。以前この雑記で芹沢さんが「……」の無言で霊幻を見たときのことを書きましたが、アイキャッチを見て、もし出会う相手が違っていたら…と思わざるをえませんでした。


で、個人的に叫びたいことが別にあって…。

あのシーンがなかった…。
霊幻が消されたと思ってショックを受けて立ち尽くすモブ君のシーンが!!!!!

鈴木社長にまだ立つ力があったのかと言わしめるほど、言葉を失って目を見開くモブ君のあのシーンが!!!!!

個人的にあのコマが大好きだったんですよ!
なんかモブ君にとって、霊幻の存在がいかに大きかったかがわかる気がして。

冷静に、なぜあれがきっかけで100%になったのかを考えると、二通りあると思います。

一つはモブ君にとって大切で身近な人間(霊幻)を殺されてキレた。

もう一つは、無慈悲に人を殺めることができる超能力者を目の当たりにしてキレた。

たぶん両方の理由があって完全にキレたんだと思いました。

同じ超能力者として、鈴木社長の言動が許せなかったんじゃないかと。

モブ君が伝えたかった、人には人が必要という思い。

鈴木社長との戦いの中でモブ君はさまざまな感情で力を放出していきますが、その感情の起因となったのは今まで自分と関わってきた人たちと、その中で育まれた感情、体験なんですよね。

霊幻の場合、モブ君の視界に映った時は律君とテル君エクボと一緒にいました。
モブ君は自分が死を意識したときに、失う怖さに比べたらと言っています。
自分が死ぬことよりも、失うことのほうが怖いと考えています。
それは、自分が失う体験をしたから。失うかもしれない体験をしたからだと思います。
霊幻が死んだと思った体験。

その喪失を反転させて生まれた力は“勇気”
勇気が初めて出たのは、最上編でみのりちゃんを助けた時ですが、戦っているとき時のモブ君の視線は律君たちと霊幻に向けられています。
モブ君にとって霊幻が加護する対象に入っていることが個人的にツボなのですが(ホワイティ編、鈴木社長が霊幻にお前からは何の力も感じないと言うのをモブ君は聞いていたはず、最終巻でモブと茂夫が霊幻の告白にショックを受けたのは本人の言葉だったからじゃないかと)気持ち的、肉体的にも負けそうになったときに、モブ君に勇気を与えたのが律君たちと霊幻だと思うとすごくときめきます。

というか私は“失う怖さ”という体験元は霊幻が鈴木社長に殺されたと思った瞬間だと思っています。
律君は力に流されそうになったモブ君に“恥”という力の起因として登場しますし。文字通り、モブ君を律する存在だと思います。
何より、死んじゃうかも…と弱気になったモブ君を正気に返したのは霊幻の「モブ!?」という声でした。
その声を聞いて、失う怖さに比べたら…と勇気を出すんです。

だから、鈴木社長が霊幻を攻撃してモブ君がキレるシーンはもっとモブ君がショックを受けていないとダメなんです!たしかに目のアップが2シーンほど続きましたけど、鈴木社長の、今度は言葉を失っているようだが。って言わせないと…。

気になるのは次回の戦いの中でモブ君の視界に霊幻がちゃんと映るのか…。霊幻の呼び掛けが入るのかが気になります。

ONE先生の漫画は緩い不思議な雰囲気がありますが、無駄な流れもセリフもひとつもなくて、すべて必要なコマだと思います。
原作の一ページ一ページがナウシカ並みに詰め込まれているんです。
それをアニメという世界で作り上げるのは本当に大変なことだと思います。
一ファンの私の頭なんかより考えを練られて、構成を練られて、断腸の思いで省かなければならない部分もあったでしょうし…。
そう考えるとやっぱりすごいと思います。

だから叫びたいです!


一期につき全24話にしてください。

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