pkmn
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まいど!チリちゃんやで」
早鐘のように心臓が脈打つ。
身体中が熱が脳に集まるのが分かる。
その日私は一目惚れを知った。
ポケモンリーグ前。
やっとここまでやってきた。
叫びたくなる気持ちを抑えリーグを見やる。
最後のジム戦終わったあと叫んでしまいグルーシャさんにドン引きした目で見られた記憶はまだ新しい。
ここに来た理由はただひとつ。
チリちゃんに求婚するため。
苦手なバトルも頑張ってきた。
あまりの私の執念にペパーは疎かあの戦闘狂のネモですら引いていた。
「本日はお越しくださりありがとうございます」
ポケモンリーグの入口を跨ぐとその先にはチリちゃん。
ときめきを抑えながら椅子へ向かう。
「面接官のチリです。これからチャンピオンテストリーグ、面接試験を行います」
こうして私のポケモンリーグへの挑戦が始まった。
「名前さん、お待たせしました。チャンピオンテストリーグ面接の結果ですが、残念ながら不合格です」
「なんでですかー!!!!」
何度目かになることやり取り。
地面に跪いて嘆く私に最初こそ慰めていてくれた受付の人も今はまたかと呆れている。
面接中、私はチリちゃんへの猛烈な愛を伝えてはその度に不合格になっているのであった。
「また明日来ます!!!!」
不合格だけど毎日チリちゃんに会ってるからOKなのでは?!
「OKではないだろ」
これまた受付の人と同じように呆れたペパーに言われる。
「声に出てた?」
「かなり大きい声で出てたぜ」
恥ずかしさに頭を抱える私にそう言えばとペパー。
「ハルトが結構真面目に答えないと落ちるって言ってたぜ」
「それもっと早く聞きたかった」
いや、チリちゃんへのラブも真面目そのものなのだが…!
それが分かればこっちのもんだ!
「今から行ってくるーーーー!!!ご馳走様!!!」
ペパーの作った美味しいサンドイッチを無理やり口に詰め込んで走り出した。
「頑張れちゃん」
「まさか名前が一次試験突破する日がくるとはなあ」
二次試験に進んだ私の前にチリちゃん。
とその横にハッサクさんとポピーちゃん。
あれが噂のチリさん愛が凄いという…とかポソポソと聞こえてくる。
頭を掻きながら呆れたようにこちらを見る。
「生半可な気持ちじゃ勝てへんで」
「私はいつでも本気です!」
モンスターボールに手をかける。
「この試合買ったら結婚してください!!!」
「ええけど、チリちゃん女やで」
「えっ」
ポピーちゃんが女の子って気付いてなかったんですか?とかハッサクさんが女性って紹介しましたよとか会話しているが私の耳には全く入らない。
チリちゃんは言ったのだ。
「ええけどって事は脈アリってことですか?!」
『そこ?!』
ツッコミが入る。チリちゃんラブな私が性別を間違えるわけがなかろうと1時間ほど説教したいが、こちらから目を離さないチリちゃんから私も目を離せない。
「どう受け取ってもかまわへん。自分の本気見せてもらうで!」
お互いの手からモンスターボールが離れる。
ここに愛をかけたバトルが始まるのだった。
後日デートする2人の姿が目撃されたとかされないとか。
1/1ページ