君と恋の100日戦争
君の名は!
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今日は週の最終日。
始業式から頑張った体がそろそろ休みが欲しいと騒ぐ金曜日。
そんなワガママな体は放っておき、私は前の黒板を見た。
委員会決め
と書かれた黒板。
色んな委員会がしぶしぶながらも埋まっていく。
帰宅部は必ず入らなければならないのだが、私には入りたい委員があるので問題ない。
「美化委員やりたい人いますかー?」
きた!と私は手を挙げた。
この学校、立派な花壇などあるのだが園芸委員やなどは無く、園芸部と美化委員が協力して管理をしている。
去年も同じように美化委員に入り、花を育てた。
その子たちの今後も見たい私は美化委員にどうしても入りたかったのだ。
と、言っても清掃などの業務もあるのでそれほど人気でもないこの委員。
立候補するのは私くらいであろう。
「じゃあ美化委員は幸村と名字な」
黒板に書かれた美化委員の欄に私と幸村くんの名が並ぶ。
「え、なんで…」
「俺、花が好きなんだ」
「花好きって悪い人居ないと思ってたよ」
どういう意味?と言いながらデコピンしてくる幸村くん。
ほら、悪い人じゃないか。
この5日間で見飽きた顔と放課後も付き合わなければならないのかとため息をついた。
放課後、幸村くんと委員会を行う教室へ向かう。
別々で行っても良かったのだが、ほら行くよと言われてしまったら断る理由もない。
道中無言も気まずいと思い、何か話題を探す。
あっ…。
「幸村くんはガーベラが好きなの?」
「どうして?」
「去年の夏休み、ガーベラ描いてたじゃん」
「あぁ、花はなんでもすきだけど」
「じゃあなんであの時ガーベラ描いてたの?」
幸村くんはうーんと少し悩んで今は秘密と笑った。