番外編
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海軍本部・裏の大訓練場。
「立てェ!!まだ終わっとらん!!」
拳骨の衝撃音。
「ぐえッ!!」
地面に転がるエース。
遠くでルフィが笑っている。
「あひゃひゃ、エースがすっげえ吹っ飛んだ!!」
「笑っとる余裕があるかルフィ!!」
ドゴォ!!
「ぎゃーーー!!」
鬼教官。
海軍英雄
モンキー・D・ガープ。
今日のメニューは、崖登り、海楼石付きランニング、軍艦腕立て、覇気模擬戦…。
全部終わったあと、最後にガープ中将直々の組み手。
「あーあー…。よかった~俺今日遠征で…。」
ズサーとサボの隣にぶっ飛ばされるエース。
後ろでルフィの叫び声とガープの笑い声、そして様々な打撃音やら破壊音が鳴り響く。
汗を手でぬぐいながら、エースは起き上がりながらぼそっと言う。
「……ちょっと休憩行ってくる。なんか言ってきたら適当にごまかしといてくれ!」
「あ、おいエース! ………あいつ、またあの人のとこ行くつもりだな…。」
海軍本部・イマイ少将部屋。
部屋の中央で、向かい合って座るカイトとその部下。
次の作戦について海図や書類等を広げ話し合っていた。
ただ、何かを察知したカイトは眉を寄せる。
その瞬間、静寂をぶち壊すように——
バン!!
ドアが勢いよく開いた。
「カイトーーー!!」
聞き慣れた声。
部下はびくっとし、音の方向へ顔を向ける。
カイトは微動だにせず少しため息を吐く。
「ノックを…。」
言い終わる前に、
ドドドドドッ
廊下から全力で駆け込んできた影が、そのまま突っ込んでくる。
カイト目掛けて飛び込んできたエース。
だが——
ガッ。
カイトの足が無造作に伸びる。
そのまま顔面ストップ。
「ぐえっ。」
エースの勢いが完全に止まる。
カイトは顔をエースへ向け、ちらりと視線を落とす。
額を床につけたまま止まっているエースの姿を観察する。
汗でぐちゃぐちゃ。
シャツは砂と泥。
息も荒い。
「……。」
一瞬だけ間。
「おい、タオルをこいつに。」
「あっ、は、はい。」
すぐにタオルを取りに部屋から出た部下。
ものの1分ほどで戻り、タオルをエースの頭に落とす。
「ほらポートガス、拭け。また抜け出したきたのか…。」
「気持ちもわからなくもないが、俺を巻き込むんじゃない。」
「お前ら冷たいな…。」
口を尖らせたエースは顔を拭きながら2人にブーイングを言う。
「期待されてるんだ。後々今の特訓が響くだろうから頑張れ。」
「いっつもそれじゃん…。」
「そういえば先日の遠征の報告書を見たが、えらく活躍したそうじゃないか。」
「え! あれ見たのか!!!」
元気になるエースを見た部下は、相変わらず扱いが上手いなと苦笑いをする。
機嫌が良くなるエースだが、業務時間には変わりない。
そろそろ仕事の話に戻らないと、時間は止まってくれない。
「カイト少将、そろそろ…。」
「あぁ大丈夫だ。…着たな。」
ガチャッ。
次に入ってきたのは御馴染みの煙たい男。
部屋に集まるメンツを見て、無言で眉を寄せる。
確実に怒っているだろうスモーカー、顔を歪めるエース、青ざめる部下、さっと卓上の書類をまとめるカイト。
「またカイトの部屋に着たのかよスモーカー!」
「そりゃこっちの台詞だ。中佐如きがカイトに用があるわけねぇだろ。」
「あるね!! 俺は本部所属だぞ!! 同期だからってカイトに毎度会う必要ねえだろ!!」
「エース、何度も言ってるが俺は上官だからな。せめてさん付け…って、全然聞こえてねえな…。」
一層室内温度が上がり、口喧嘩がヒートアップしていく。
カイトに気があるとお互い知ってから会う度喧嘩が始まってしまう。
こうなるとカイトの声も届かなくなる。
前までは止めていたが、時間と体力の無駄と気づき始め、最近は止めることもなくなった。
「おい、さっきの話、会議室でやるぞ。この時間なら1つくらい空いてるだろ。」
「い、いいんですかあの2人!」
「どうせすぐには終わらねえよ。部屋ボロボロになったらガープさんとヒナにどうにかしてもらう。」
部屋の外へ出るも、扉越しにも言い合いの声が貫通し、廊下にいる海兵たちは汗をかいて足早に通り過ぎていく。
その時、2人に声を掛けてくる1人の人物。
「お疲れ様です、イマイ少将。」
「! サボか、帰ってたんだな。そしていいところに来た。」
「無理ですよ俺にあの2人を止めるの。熱いですし。」
苦笑いをするサボ。
それもそうだなと諦めて歩きだそうとする2人。
だが、ここでサボの脳内にアイデアが浮かぶ。
「そうだ、もし俺が2人を止めたら…なにか1つお願いしても良いですか?」
「…ふっ、俺に取り引きを持ちかけるとは随分偉くなったな。」
「あは、やっぱダメですか?」
「そんなことない、優秀な部下には許されると俺は思ってる。」
ぱっと顔を明るくしたサボに口元をあげるカイト。
これがエースやルフィだったらふざけるなと言ってしまうかもしれないが、頭脳明晰で順調に昇進を進めているサボに言われると許してしまう。
「エースにそんなこといったら怒られますよ。」
「あいつは少しは我慢を覚えさせないとな。」
「はは、というか、さっきの言葉忘れないでくださいね!」
そういうと扉を開けるサボを見て、カイトと部下も廊下を歩き始める。
後方で3人の籠った声に口元を緩めるも、すぐに切り替え部下と話し始める。
(譲るつもりだったけど、隙があれば俺が奪うからな、エース。)
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