中学生編
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突然だが東卍の創設メンバー達と海に行くことになった。今年も海行こうぜー!→でも男だけじゃ華がなくね?→よしどうせ暇だろうしアイツを誘おう!という失礼なやり取りがあったらしい。因みに持ち掛けられた時点で拒否権はなかった。華求めるならエマちゃん誘えよ。
指定された公園で待っていると、次から次へとバイクの排気音が近付いてくる。弄っていた携帯から顔を上げると、三ツ谷君と場地君とパーちん君がきていた。ベンチから立ち上がり、彼らへと近付く。
私に気付いた3人に出迎えられ適当に挨拶を交わして、あと2人を待つ。ドラケン君が遅れるのは意外だが、マイキー君が朝弱いので彼を迎えに行っているんだろう。やっぱりドラケン君は幼馴染の女の子枠だ。ちょっと待ってるとまたバイクが近付いてくる音がして「やっと来たか」と三ツ谷君が口角を上げた。音でよく分かるね。私にはみんな同じ音にしか聞こえん。三ツ谷君が言った通りその後すぐに2人は来た。やってきたマイキー君は私と顔を合わせるなり頬を膨らませた。
「…迎えに行ったのに」
「寝坊したヤツが何言ってんだよ」
すかさず後ろにいたドラケン君にツッコまれる。流石はドラケン君、代わりに言ってくれた。そんで、と彼はそのまま私を見た。
「ハナ、誰と乗る?」
「えー、じゃあ場地君で」
「は?オレの後ろだろ」
気に食わないのかマイキー君に睨まれる。顔が怖い。
「だって海までツーリングってことは結構走るでしょ?場地君のバイクは背もたれあるから楽そうじゃん」
理由を言えば、全員から微妙な顔された。え?何で?
「オマエ…、ババァみてぇなこと言うなよ…」
困惑していると、ドラケン君に呆れたように言われた。仕方ないだろ、私は楽がしたいんだ。そんなこんなで場地君の後ろに乗せてもらい、私達は海へと向かった。
パーカータイプのラッシュガードを着てから更衣室を出て、彼らがどこに居るか辺りを見回す。するとパラソルの下にいるパーちん君と場地君を見つけたので近付くと、私に気付いたパーちん君はおもむろに残念そうな顔した。失礼だな。
「いや…、オマエ色気ねぇ水着…」
「期待してたところ悪かったね」
仕方ないだろ、事故の傷残っちゃったんだから。諦めてその辺歩いてるビキニのお姉ちゃんを見てくれ。パラソルの下で持ってきたレジャーシートを広げる。パーちん君はビーチチェアに寝転んでいるが、場地君は立ったままだ。
「座る?」
「…オウ」
気のない返事をして場地君は私の隣に座った。日焼け止めを塗っていると「塗ってやろーか?」とパーちん君の声が飛んできたがスルーした。お前パーカー脱がす気だろ。
ふとドラケン君と三ツ谷君を見つけた。あの2人目立つなぁ、と客観的に見ていると彼らはこちらには来ず海の方へと駆けていく。
「三ツ谷ぁ!今度こそ決着つけてやるよ!」
「絶対負けねぇ!」
その言葉を皮切りに2人は海へと飛び込んだ。物凄い速さで泳いでったんだけど。なんだよあのナリで競走とか、ギャップ萌えにも程があるだろ。彼らのいつにない青臭さを感じていると、サングラスを掛けながら水着の女の子達を目の保養にしていたパーちん君が「そーいえばよぉ、」と口を開いた。
「ここってチャーハンねぇのかな」
「あったとしても焼きそばじゃない?チャーハンはあんまり聞いた事ないよ」
「そっか…」
しょんぼりとしてしまった。チャーハン大好きか。この子は水着ギャルの観察といい単純で中学生らしくて本当に可愛らしい。競争しに行ったドラケン君や三ツ谷君も珍しく中学生らしかったけど。パーちん君に言ったとはいえ、焼きそばの話題を出してしまったので、恐る恐る隣に座っている場地君へ顔を向けた。
「…場地君、ここにペヤングはないからね」
「あ?ンなこと知ってるワ」
分かっていたらしい。この間の件で彼の印象がペヤング星人となっていたが、どうやら余計なお世話だったようだ。すぐに返事をしてくれたが、場地君はどこか遠くを見つめていた。この子もパーちん君と同じで水着ギャル目当てか?とも思ったが、視線の先を追うもそうではなくて。そういえば場地君は海に来ることを初めから渋っていたと聞いていた。どうやら彼には彼の思うところがあるらしい。そっとしておいてあげよう。
「そういえばマイキー君は?」
「は?会ってねぇのか?」
「え?」
「マイキーはオマエを探しに行ったんだぞ」
てっきり会ったのかと思った、と次いで言ったパーちん君はサングラスを上にずらしながら私へと顔を向ける。彼はその顔に困惑の色を宿していた。そんな顔されてもと日焼け止めを塗り続ける。
「うーん、どっかですれ違ったかな」
「探しに行ってこいよ」
「塗ったら行ってくる」
日焼けすると後が怖いことを知っているので念入りに塗っていると、「オレしーらね」とパーちん君は再びビーチチェアに身を投げ出した。隣にいる場地君の腕に日焼け止めを垂らしてやると、いらねぇと頬になすりつけられた。親切でやってやったのに。日焼け舐めたら痛い目見るぞ。足に塗っていたので俯いていると、ゆらりと頭上で影がさしたので無意識に顔を上げる。するとマイキー君が私を見下ろしていた。現れた彼の肩にはやけに大きい浮き輪が担がれている。どことなく不機嫌そうな顔をしているから、誤魔化すようにへらへら笑いかけた。
「ピンクの浮き輪、可愛いね」
「エマに借りた」
「そうなんだ。日焼け止め塗る?」
「塗ってくれんなら塗る」
そう言ったかと思えば私の目の前に座ってきた。彼の唯我独尊っぷりに磨きがかかっている。仕方がないと溜息を1つ落として、マイキー君に日焼け止めを塗る。この子小柄なのに結構身体はがっしりしてるな。あれ?今気付いたんだけど、今の私中々のハーレムじゃない?3人も男の子囲ってるわ〜。塗り終わったのでマイキー君の顔を見ると、彼の頬はほんのり赤くなっていた。
「……オマエさ、恥ずかしくねぇの?」
「うん?」
「…………」
「えっもしかしてマイキー君照れてるの?可愛いな〜。照れるくらいなら初めから塗ってとか言わなきゃいいのに〜」
「うっせぇ!終わったんなら行くぞ!」
思わずニマニマしてしまうと、立ち上がったマイキー君に手を引かれた。照れ隠しなのか先をズンズン進んでいくから顔こそは見えないが、髪から覗く耳も赤くなっている。海に向かってるけど、面倒くさいから入りたくないとか言ったら怒るかな。
ぼけーっと空を眺める。私は今マイキー君が持ってきたピンク色の浮き輪の上に身を預けていた。いやー何もしないって最高。そういえば連れてきた張本人はどこに行ったんだろう。
すると突然海の中から手が出てきて、その手は浮き輪へと置かれる。えっ怖、と思ったところで「ばぁ♡」と笑顔のマイキー君が海から顔を出した。可愛いな、おい。
「なあ、ビックリした?」
「色んな意味で吃驚した」
こんなにあざとい中学2年生っているんだね。浮き輪の上に腕を組み、更にその上に頬を乗せて私を伺うように見てくるマイキー君はあざといの権化だと思う。そういえばお腹空いた。昼なのに何も食ってねえや。
「お腹空かない?」
「何か食いに行く?」
「行くー。このまま乗ってるから連れてって」
「…は?」
ダメ元で言ってみたら、マイキー君は目をまん丸にしていた。
「え?なに?」
「…いや、ハナもそんなワガママ言うんだな」
「あっ」
完全に気が緩んでいた。確かに普段の私ならまず言わない。これがサマーの力か。年下の男の子にこんな口を聞いてしまうとは、恥ずかしい話だ。
「ごめん、口が滑った。次マイキー君浮き輪乗りなよ。やらかしたお詫びに私が連れてってあげる。ちょっと今退くね」
「いい」
「えっ」
「いーから降りんな。連れてってやる」
降りようとしたら阻まれてしまった。マイキー君は私の肩付近に移動すると、そのまま浮き輪に手を置いて泳ぎ始めた。横を見たらすぐ近くに彼の顔がある。うーん、自分で言っといてなんだが気恥ずかしいなこの状況。
マイキー君に連れてってもらい、砂浜まで戻ってきた。ありがとう、とお礼を言って財布を取りに行こうと場地君やパーちん君のところへ歩くと、後ろから手首を掴まれた。思わず振り返る。
「…またワガママ聞いてやるから言え」
「う、うん…?」
「約束な」
一方的な約束を取り付けるとマイキー君は先に行ってしまった。いつも世話焼かれる側なのにどうしたんだろう。彼もサマーの力で突然母性でも目覚めたのだろうか。さて私も後を追おうとしたところで肩を叩かれる。今度は何だととくに考えずに振り返ると、全く見覚えのない男3人が立っていた。
「ね、おねーさん1人?」
「…うん?」
「可愛いね、良かったら俺らと遊ぼうよ」
「………」
まさかこれはナンパというやつだろうか。
指定された公園で待っていると、次から次へとバイクの排気音が近付いてくる。弄っていた携帯から顔を上げると、三ツ谷君と場地君とパーちん君がきていた。ベンチから立ち上がり、彼らへと近付く。
私に気付いた3人に出迎えられ適当に挨拶を交わして、あと2人を待つ。ドラケン君が遅れるのは意外だが、マイキー君が朝弱いので彼を迎えに行っているんだろう。やっぱりドラケン君は幼馴染の女の子枠だ。ちょっと待ってるとまたバイクが近付いてくる音がして「やっと来たか」と三ツ谷君が口角を上げた。音でよく分かるね。私にはみんな同じ音にしか聞こえん。三ツ谷君が言った通りその後すぐに2人は来た。やってきたマイキー君は私と顔を合わせるなり頬を膨らませた。
「…迎えに行ったのに」
「寝坊したヤツが何言ってんだよ」
すかさず後ろにいたドラケン君にツッコまれる。流石はドラケン君、代わりに言ってくれた。そんで、と彼はそのまま私を見た。
「ハナ、誰と乗る?」
「えー、じゃあ場地君で」
「は?オレの後ろだろ」
気に食わないのかマイキー君に睨まれる。顔が怖い。
「だって海までツーリングってことは結構走るでしょ?場地君のバイクは背もたれあるから楽そうじゃん」
理由を言えば、全員から微妙な顔された。え?何で?
「オマエ…、ババァみてぇなこと言うなよ…」
困惑していると、ドラケン君に呆れたように言われた。仕方ないだろ、私は楽がしたいんだ。そんなこんなで場地君の後ろに乗せてもらい、私達は海へと向かった。
パーカータイプのラッシュガードを着てから更衣室を出て、彼らがどこに居るか辺りを見回す。するとパラソルの下にいるパーちん君と場地君を見つけたので近付くと、私に気付いたパーちん君はおもむろに残念そうな顔した。失礼だな。
「いや…、オマエ色気ねぇ水着…」
「期待してたところ悪かったね」
仕方ないだろ、事故の傷残っちゃったんだから。諦めてその辺歩いてるビキニのお姉ちゃんを見てくれ。パラソルの下で持ってきたレジャーシートを広げる。パーちん君はビーチチェアに寝転んでいるが、場地君は立ったままだ。
「座る?」
「…オウ」
気のない返事をして場地君は私の隣に座った。日焼け止めを塗っていると「塗ってやろーか?」とパーちん君の声が飛んできたがスルーした。お前パーカー脱がす気だろ。
ふとドラケン君と三ツ谷君を見つけた。あの2人目立つなぁ、と客観的に見ていると彼らはこちらには来ず海の方へと駆けていく。
「三ツ谷ぁ!今度こそ決着つけてやるよ!」
「絶対負けねぇ!」
その言葉を皮切りに2人は海へと飛び込んだ。物凄い速さで泳いでったんだけど。なんだよあのナリで競走とか、ギャップ萌えにも程があるだろ。彼らのいつにない青臭さを感じていると、サングラスを掛けながら水着の女の子達を目の保養にしていたパーちん君が「そーいえばよぉ、」と口を開いた。
「ここってチャーハンねぇのかな」
「あったとしても焼きそばじゃない?チャーハンはあんまり聞いた事ないよ」
「そっか…」
しょんぼりとしてしまった。チャーハン大好きか。この子は水着ギャルの観察といい単純で中学生らしくて本当に可愛らしい。競争しに行ったドラケン君や三ツ谷君も珍しく中学生らしかったけど。パーちん君に言ったとはいえ、焼きそばの話題を出してしまったので、恐る恐る隣に座っている場地君へ顔を向けた。
「…場地君、ここにペヤングはないからね」
「あ?ンなこと知ってるワ」
分かっていたらしい。この間の件で彼の印象がペヤング星人となっていたが、どうやら余計なお世話だったようだ。すぐに返事をしてくれたが、場地君はどこか遠くを見つめていた。この子もパーちん君と同じで水着ギャル目当てか?とも思ったが、視線の先を追うもそうではなくて。そういえば場地君は海に来ることを初めから渋っていたと聞いていた。どうやら彼には彼の思うところがあるらしい。そっとしておいてあげよう。
「そういえばマイキー君は?」
「は?会ってねぇのか?」
「え?」
「マイキーはオマエを探しに行ったんだぞ」
てっきり会ったのかと思った、と次いで言ったパーちん君はサングラスを上にずらしながら私へと顔を向ける。彼はその顔に困惑の色を宿していた。そんな顔されてもと日焼け止めを塗り続ける。
「うーん、どっかですれ違ったかな」
「探しに行ってこいよ」
「塗ったら行ってくる」
日焼けすると後が怖いことを知っているので念入りに塗っていると、「オレしーらね」とパーちん君は再びビーチチェアに身を投げ出した。隣にいる場地君の腕に日焼け止めを垂らしてやると、いらねぇと頬になすりつけられた。親切でやってやったのに。日焼け舐めたら痛い目見るぞ。足に塗っていたので俯いていると、ゆらりと頭上で影がさしたので無意識に顔を上げる。するとマイキー君が私を見下ろしていた。現れた彼の肩にはやけに大きい浮き輪が担がれている。どことなく不機嫌そうな顔をしているから、誤魔化すようにへらへら笑いかけた。
「ピンクの浮き輪、可愛いね」
「エマに借りた」
「そうなんだ。日焼け止め塗る?」
「塗ってくれんなら塗る」
そう言ったかと思えば私の目の前に座ってきた。彼の唯我独尊っぷりに磨きがかかっている。仕方がないと溜息を1つ落として、マイキー君に日焼け止めを塗る。この子小柄なのに結構身体はがっしりしてるな。あれ?今気付いたんだけど、今の私中々のハーレムじゃない?3人も男の子囲ってるわ〜。塗り終わったのでマイキー君の顔を見ると、彼の頬はほんのり赤くなっていた。
「……オマエさ、恥ずかしくねぇの?」
「うん?」
「…………」
「えっもしかしてマイキー君照れてるの?可愛いな〜。照れるくらいなら初めから塗ってとか言わなきゃいいのに〜」
「うっせぇ!終わったんなら行くぞ!」
思わずニマニマしてしまうと、立ち上がったマイキー君に手を引かれた。照れ隠しなのか先をズンズン進んでいくから顔こそは見えないが、髪から覗く耳も赤くなっている。海に向かってるけど、面倒くさいから入りたくないとか言ったら怒るかな。
ぼけーっと空を眺める。私は今マイキー君が持ってきたピンク色の浮き輪の上に身を預けていた。いやー何もしないって最高。そういえば連れてきた張本人はどこに行ったんだろう。
すると突然海の中から手が出てきて、その手は浮き輪へと置かれる。えっ怖、と思ったところで「ばぁ♡」と笑顔のマイキー君が海から顔を出した。可愛いな、おい。
「なあ、ビックリした?」
「色んな意味で吃驚した」
こんなにあざとい中学2年生っているんだね。浮き輪の上に腕を組み、更にその上に頬を乗せて私を伺うように見てくるマイキー君はあざといの権化だと思う。そういえばお腹空いた。昼なのに何も食ってねえや。
「お腹空かない?」
「何か食いに行く?」
「行くー。このまま乗ってるから連れてって」
「…は?」
ダメ元で言ってみたら、マイキー君は目をまん丸にしていた。
「え?なに?」
「…いや、ハナもそんなワガママ言うんだな」
「あっ」
完全に気が緩んでいた。確かに普段の私ならまず言わない。これがサマーの力か。年下の男の子にこんな口を聞いてしまうとは、恥ずかしい話だ。
「ごめん、口が滑った。次マイキー君浮き輪乗りなよ。やらかしたお詫びに私が連れてってあげる。ちょっと今退くね」
「いい」
「えっ」
「いーから降りんな。連れてってやる」
降りようとしたら阻まれてしまった。マイキー君は私の肩付近に移動すると、そのまま浮き輪に手を置いて泳ぎ始めた。横を見たらすぐ近くに彼の顔がある。うーん、自分で言っといてなんだが気恥ずかしいなこの状況。
マイキー君に連れてってもらい、砂浜まで戻ってきた。ありがとう、とお礼を言って財布を取りに行こうと場地君やパーちん君のところへ歩くと、後ろから手首を掴まれた。思わず振り返る。
「…またワガママ聞いてやるから言え」
「う、うん…?」
「約束な」
一方的な約束を取り付けるとマイキー君は先に行ってしまった。いつも世話焼かれる側なのにどうしたんだろう。彼もサマーの力で突然母性でも目覚めたのだろうか。さて私も後を追おうとしたところで肩を叩かれる。今度は何だととくに考えずに振り返ると、全く見覚えのない男3人が立っていた。
「ね、おねーさん1人?」
「…うん?」
「可愛いね、良かったら俺らと遊ぼうよ」
「………」
まさかこれはナンパというやつだろうか。