俺は不器用な男だ
このような形で伝える方法しか思い浮かばなかった

如月の14日は、女性が想い人に気持ちを伝える日
君からの想いを、俺は嬉しく思う

そして今日、弥生の14日は、男性が想い人の気持ちに・・・・
だが、口頭にて君に伝えるのは少し気恥ずかしい

迷いつつも筆を手に取り文を書いた
何をどう書けばいいのか戸惑ってる自分に驚いた

君を好きだという気持ちに嘘偽りはない
湧き水の如く、溢れて止まらない

この想いに気づいた時・・・・
俺は、内心怖さを感じていた

傷つけたくない・・・・
触れれば、君を・・・・君の全てを求めてしまう

愛してるからこそ・・・・
文に想いを綴った、愛しい人への気持ちを

こんな俺でも構わないというなら・・・・
後日、文の返事を聞かせてほしい

季節はもう少し先だとは分かっている
文と共に桜の匂い袋を添えておいた

気に入ってくれると・・・・
俺としても嬉しい

肌身放さず・・・・
その、身に着けてほしい

俺が必ず守る
例え、この先に何が起ころうとも

君を誰にも渡さない
ずっと、俺だけを瞳に映しててほしい



☆ＥＮＤ☆