恋と友情の境界線
夢小説の世界へ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「………」
この少女漫画でもある、しゅ、修羅場?的な雰囲気
とても苦手だけど…。
「…木兎さん」
ようやく赤葦が口を開いたのと同時に、
私の手から触れていた手が離れた。
「…ん?」
木兎さんのいつもより、何トーンか低い声。
その聞きなれない声に、
少し身体が身構えてしまうような感覚があった。
「最近、名無しが可愛くなってること
気づいてないんですか?」
…?!?!
まった真顔でおもろいこと、って
全然面白くもないし、そんな真顔で言うこと?!
というか木兎先輩、静かすぎて逆に見れない。
「……」
何も言わないからか、この静寂が
私の腕を握ってる手から
より熱と、少し力が入ったであろう手の感触を
余計に感じてしまう。
この体育館に行くまでの距離が、
こんなに長く感じたことは今までない。
なんとなく、私ここにいても良いのかな、
なんか邪魔しているのかもしれない。
何も言い出せない私は、そんなことを考えてしまった。
そう体育館が見えてきた時
「わかった!!!今度練習試合あるよな?」
のわっ!急にいつもの木兎先輩節きた。
「…はい。今度は梟谷グループの学校の練習試合ですね」
「俺は、正直名無しが可愛くなったか
わかんなかっった!!!
だって、俺は最初見た時から可愛い!!!って
思ってたから!!!!
だから試合で勝負だあかーし!!」
と言って、体育館に走って行ったのだった。
ポカーンとその様子を見ていると、
「……ふっ」
そうだ赤葦がまだ、いた。
おそるおそる、その顔を見上げると
「…ごめんね。1番居心地悪っかったでしょ」
そう謝ってるはずなのに、
身体は笑いを堪えきれず、小刻みに震えてるよ?
「えっと、本気で謝ってる?」
「ごめん、ごめん。
いや、だって名無しは
その表情が感情を全て物語ってたか‥ら」
「笑わないで!」
不意に見せる、目が細くなった笑顔が
私の心に響いたの、絶対バレないで。
そう願いにも近い想いを抱きながら、
今日の部活のお手伝い兼応援に参加した。
9/9ページ