バレー馬鹿
夢小説の世界へ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いえ、本当にすみません!
じゃっ…」
真っ赤な顔を誰にも見られたくない一心で、とにかく帰ろうと思ったのに。
腕を引かれて
佐川「あの…前の話なんだけど…」
ぎゃぁぁぁぁ!
そっちの恥ずかしさもあったか!
急いで掴まれた腕から逃れるために
振り向く。
「えっ、えと…連絡先でしたっけ?」
もう、ここまでくると
早く自分の教室に帰りたい気持ちと
判断能力が鈍っていて
いっそのこと、交換しちゃった方が
いいのかな?とかって思ってしまう…。
「えーと…じゃあ」
携帯を取り出そうとしたところ
大「すんません。何かバレー部に用かな?」
大地くんが、私の前に入ってきた。
それも、なんかいつもと雰囲気違う気がする…。
佐「いや…連絡先交換したいなって思って自分から声かけてただけ」
大地くんは私の方を振り向き様
『名無し、交換したいのか?』
と小声で聞いてきた。
『でも、しつこくされたら嫌だから交換した方が早いんじゃないかって』
と小声で返す。
大地くんが考えてた時間は、
多分ボールが地面に落ちるのと同じくらいの0.0何秒間。
少し後ろにいた私の肩を抱き寄せて
大「すいません。
こいつ俺の彼女なんで。
今後付き纏わないでもらえます?」
ひぇぇぇぇぇ!!!え?!
いや、黒村出てる!!!
横顔みても、怖すぎて
私の顔引き攣りそうだもん。
いや?え?まてよ。
いつから私は澤村名無しになった。
だめだ。起きた出来事以上に
期待してる自分が気持ち悪いわ。
訂正。
いつから大地くんの彼女になった?
え?夢?
大「おーい???大丈夫かーー?
なんか変だぞ」
目の前で手をひらひらしてる。
あれ、佐川先輩いついなくなった。
待て待て?なんでそんなに普通なの?
「えっと…
なんでそんなに普通なの?」
大「いや…俺はずっと普通だぞ。
というかお前が
大丈夫じゃなさそう」
そう言うのはいつもの大地くんだ。
「え?だって…
私と大地くんって結婚するの?」
……………あん?
やばい、願望の方が出ちゃった!!!
「あ、いや違う!!
いつから彼女に」
大「あ、いやあれは
付き纏われない様にするには
あれが1番いいかなって」
そうははっと言ってた。
あっ…私の勘違い。
1人で突っ走って…。
大「いや、すまん。
嫌だったよな。しかも名無しの好きな人とかに勘違いされたりしたら」
あれ、大地くんに一応そういう思考があるんだ…。
失礼かもしれないけど、
バレー馬鹿な姿しか見てないから
これはチャンスかな?
と一瞬頭をよぎったが、
私はあなたの勇姿を見届けると決めてるんです。こんなに大地狂でも!
今は春高前の大事な時期。
「でも、私は嬉しかった!
助けてくれて、ありがとう」
追加でお昼時間もらってごめんね
と言って2年の教室に向かった。
大「ふぅ…」
菅「あっれーー!大地くん??」
大「だからその君呼びやめろ」
菅「おーー、こわいこわい。
でも、さっき佐川と対面した時なんか
こう…背中がゾワっとしたよ…。
でも、あれだね。今はなんでそんなに顔が赤いのかな〜??」
大「…別に赤くないだろ」
そう口元を手で隠す大地を見て、
心の中でニヤつく菅原であった。
その頃3年4組…
「「いや、やべぇよあれは」」
「澤村マジでこぇぇぇ」
「いや、なんだろう。普段温厚な人が怒った時は怖い的な感じがした」
「まじバレー部の練習ってどうなんだろ………」
「…あれ?そういえば、例の佐川はどこ行ったん?」
「……あ、そこ」
バスケ部主将佐川は、
教室の隅で、購買のパンを持ちながら
しゃがんでブルブルと震えていた。
『うわぁ。
今後必要のないことで
バレー部に関わることは辞めておこう』
出来事を目撃しているクラスメイトにはしばらくの間恐れられることとなった。