いい加減にしなさいヨ
夢小説の世界へ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えっ?ちょっ…」
俺はその細い手首を掴み
引き寄せた。
顔が後数センチまで近づく。
「いくら付き合ってないとは言っても
俺男なんだけど?」
そういうと名無しは目を見開いた。
あーあ、さっきより少しは
正気に戻ったかと思ったのに
また、酔っぱらったかの様に
顔が真っ赤になっちゃって。
「……て……よ」
小さな声でなにか言う。
「ん?」
なに〜聞こえないね〜と言う風に
再度意地悪く耳に手を添えた。
「じゃぁ!わ、私と付き合ってよ!!
付き合ってくれるの?」
と大変顔も赤く、目も涙が溜まり
潤んでいる。
そういう顔はだから簡単にこの状況で
しちゃいけないの。もう。
「…なにそのやっつけ感」
「やっつけじゃないし。
どうせ、カカシは私のことなんか
眼中に無いの知ってんだから
ゲンマっ…」
「とりあえず落ち着こ?ね?」
俺もなんだか、混乱してきた。
リビングの机を上に水を入れたコップを置き
千鳥足の名無しをゆっくり椅子に座らせる。
「で、少しは落ち着いた?」
目の前でウトウトというか、
寝そうなのか…。
そんな感じでふわふわしている。
もう、これはベットに直行かな「さっきから」
急に名無しが口を開いた。
「さっきの嘘じゃ無いから。
酔いも覚めてたし」
そうこっちに視線を移した。
やけに真剣…ガタッ
じゃっとか言って玄関の扉を開けようとした。
「ちょっとちょっと!」
腕を引く。当然俺の力には勝てない名無しは
そこから俯いたまま動かない。
「それは、どういうこと?」
俺もなかなか意地が悪いなぁなんて。
本当はなんとなくわかってるんだけどね。
本当は名無しのその綺麗な唇から
気持ち聞きたいんだけど。
でも俺はもう十分、満足かな。
だって、こっちを向く名無しの顔が
俺のことを欲しがってたから。
それぐらい誘惑的な目。
「んっ…」
俺はその後、息もできないくらい
夢中になってキスを落とした。
もう良い加減にしなさいヨ。
と言うのは減るのかな。
ーーーーーーーーーーーーーー
翌朝の話
「名無しー、起きて」
「んー?えっカカシ?
ここっカカシの家じゃん
昨日どうしたんだっけ?!」
あ、あれ…
これってもしかして…
覚えてない…
「ねぇ、もしかして昨日のこと…」
「……あっはははは…」
「……いい加減に」
「あっでも私がたくさん
カカシとチューしてるのは覚えて…る」
恥ずかしさが昇ってきたのか、
語尾が小さくなる。
「そーだね」とハハと笑う。
「でもカカシはよかったの?」
「なにが?」
「私はカカシのこと好きだから嬉しかった。
良い思い出になった。じゃぁっ!!」
え、この子なに逃げようとしてんの?
これから俺メンタルだいじょうーぶかな…
「もう良い加減にしなさいヨ…」
この後はカカシの言葉によって
なんとか結ばれましたとさ。
いい加減にしなさいヨ END.
2/2ページ