いい加減にしなさいヨ
夢小説の世界へ
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時計の針は12時を指そうとしている。
「今日もこんな遅くまで呑んでんの?」
俺はふとぼやく。
俺は今日、任務を終え
すぐに帰宅したのだが…
打ち上げが終わって
2次会を俺の家でやりたいと言い逃げした張本人が忘れてるとは…ね。
全くいいご身分だよ。
何してやろうかね。
とはいえ、特に仲がいい上忍同士って間柄でそれ以上の関係はない。
勝手に家に来て飯食ったり、
部屋で寝てたりする。いや勝手すぎるがな。
でも、それでも俺が怒らないのは
単純に惚れた弱みってやつなのかな。
こんな関係になっちゃったら、もうこのままがいいのかなーなんて思って
特に関係がはっきりする訳でもなく
俺と名無しは続いている。
でも正直最近になって
俺も我慢しきれないこともある。
だって男だから。好きな女前にしたら、そりゃぁねぇ。
その時、外からは
酔っ払いの笑い声が聞こえた。
ドアを叩くノック音。
「はいよ」
扉から顔を出すと、
そこにはゲンマが名無しを支えて
スンマセン…と身体を渡してきた。
じゃっと言って去っていくゲンマ。
「ねぇねぇ、えっ?カカシ?
あれ、カカシ?なんでカカシ?ん〜?」
「はい、いい加減飲み過ぎ」
そうって頭をペシペシ叩く。
「え〜ゲンマがぁぁぁぁ」
「何よ」
そう言って部屋の中に入れる。
全くこの泥酔女は…。
「…………」
かと思ったら沈黙。
「せっかく2次会やろうと思ってたのに、準備してたんだよ?誰かさんが言うから」
その言葉に
ぴくっと身体を揺らす名無し
パッと顔を上げ
ボソボソという名無し
「ん?よく聞こえないね〜」
そう耳に手を添えて
聞こえない素ぶりをする。
まぁね、これくらいは意地悪してもいいよね。
「ごめんなさい!」
「ん、いいよ」
といってすぐ許すんだけど。
「でも、何か1つ聞いて欲しいなぁ」
「な、なんでしょう」
少し覚めたのか、さっきよりかは正気を取り戻してるようだ。
「んーもう今日遅いし、
泊まっていく?」
「………それ?願い事」
「そうだよ」
「え、別にいつもじゃん泊まるなんて」
言うと思った。
「ねぇ、男の家に泊まる意味
わかってないでしょ?」
そう、いつもより低い声で言った。
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