眼中には無い僕。
夢小説の世界へ
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「じゃぁ僕はこの辺…」
「えー?何言ってんの。主役はテンゾウでしょうが」
「カカシ先輩っその名前は!
ってなんですか、主役とは」
「だーかーらー。俺は脇役。君主役。」
と指を差してきた。
僕が考え込むように手を顎の上に置くと
「ねぇ、名無し。
さすがにそろそろ自分で頑張らないと」
「うっ…。そ、そうですよね」
「俺が言っても多分全然ピンとこないよ。
ま、任務帰りだしオレ帰って寝る」
じゃねと手を挙げ去っていった。
少し2人の間に沈黙が流れる。
僕はこの展開を全く予想していなかった。
そして状況の理解もできていない。
「僕が主役って…誕生日じゃないけど」
「ねぇ、この物語の主人公は僕じゃないって思ってる?」
「ん?今日なんか言動がおかしいよ」
「だから!カカシさんじゃなくてヤマトなの!」
勢いよく名無しはそう言った。
「ヤマトが好きなの!」
名無しが、しっかり僕の目を見て言う。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
「えっ…なにが好きって」
と整理するつもりで問うと
「も、もう知らない!一回しか言わないんだから!」
「ま、まって!」
そう言って帰路に着く名無しを追いかける。
その帰り
“あぁ僕はこの物語の
のけ者ではなくて
君の隣に居れる主人公だったんだ”
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名無しがカカシ先輩を気にしていたのは、どうしたら僕との関係を進展させることができるのか相談をしていたと聞いたのは
もう少し後のこと。
眼中にはない僕。END
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