意地悪な先輩
夢小説の世界へ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私には、密かに憧れ
見つめている人がいるーーーー。
-----------意地悪な先輩
今日も任務に気合いが入る。
まだまだ下忍だか、中忍になるべく
修行や任務遂行を必死に頑張っている…所だ。
でも、そんな私でも1つ気にかかる想いがある……それは………
「………ゥス」
「あ、おはようございます!」
「ぷっ、今日も気合い入ってんな」
「何がおかしいんですか?!
そりゃいずれ火影をも超える忍びにな……ん?!」
身体がグンッと勝手に動いていく。
「……シカマル先輩………
こんなことに体力使うキャラでしたっけ?」
なんと、影真似の術で変な猿みたいなポーズを取らされていた。
「いやぁよーーー、そのポーズで火影をも超える………ってセリフ言ったらどーなんのかってw」
にやついてやがるよ。先輩。
早く解いてください!
と言ったらすぐ引いた。
「………あー、たく俺はなにに体力使ってんだか…アホらし」
と、ぽりぽり頭を掻いた。
ちょっと口角上がってるけど!
「ほんっとですよ!!」
びっくりした。
この人が今1番気になる想いを抱いてる人、シカマル先輩。
と言っても、いわゆる好き〜とか男女のうんたらかんたらと言う感じではない…と思うのだが。まぁ、そんなの経験には全然ないけど。
一緒にいると楽しい。嬉しいことも結構ある。笑ってくれると嬉しいし…。
ま、とにかく大好きな先輩ってことかな?
戦略にも長けていて、やっぱり話していると頭の回転スピードが違う。
私だって勉強とか、できなかったわけじゃないしそれなりに必死にやってきたけど、敵わないと感じる。そう言う点でとても尊敬する。
それこそ、私も好意的な感情表現をするのは照れが先に出て下手だと自覚がある。だから、「先輩〜♡」みたいにはならないんだけど。
でも、これでいい。
ちょうど良い距離感。
このまま、面白くてめんどくさがりやな先輩と仲良く任務をしていたいものだ。
「………っおい!!」
「………?!」やば、考え事してた。
「もう、火影室つくぞーー」
「す、すみません」
先輩は?を浮かべたような表情で火影室のドアを叩いた。
一気に現実世界に精神が戻ってきた。
入れと5代目の声が聞こえる。
詳しい任務の話を聞くと、
大名のご子息の護衛任務だとのこと。私は下忍だが、感知タイプで1番長けているのは音だ。
この聴覚を使って微かな環境音から、
敵の位置をだいたいは当てることができる。なのでこの手の任務は任されることが多いのだ。
「ったく、ご子息の護衛か…。
まぁ、ぼちぼち行きますか」
と、2人揃ってあ、うんの門を出て大名の元へ向かう。
「そうですね、まぁ、あのあたり最近小さな事件が多発しているらしいですからね。
とは言ってもあそこのご子息、好奇心旺盛だからなかなか手を焼くと思います。ちゃんと見張ってないと」
「そうだな…
……お前みたいにな」
とニシシと笑って言った。
「このっ、
「あーーー
それ、言わない約束じゃん??」
と、やけに真剣に怒った様な顔をしたので
「……えっ、
えと…ごめんなさい」
そんなに怒ると思ってなかったのに…
としょげてしまった。
「…………ブハッ
じょーだんじょーだん、別にいいよ。それくらい。俺もさゆりとそこそこ仲良くなったのかなーって思うし」
あまり名を呼ばない人の名前よび、
不意打ちでなんかドキッとする。
「………まぁ、何より冷静なのに
わかりやすい反応してるのが………ふっ」
この人、私で遊んでんじゃん。
こういうとき「もーー!先輩ったら!」みたいな馴れ合いもできたらいいんだろうけど、私は……
「シカマル先輩、それは意地が悪いです」
と返してしまう。
「……はいはい
相変わらず……」
と少し間ができた。
「………なんです?」
「ん……いや?……ほら着いたぞ」
大名様にご挨拶をし、
大名会議のため終日外泊を護衛して
欲しいとのことだった。
護衛ともいえば、そうだが…
こりゃほぼ、遊び相手だろ、と2人揃って思っていた。
「ねーね、僕あれやりたい!!!
あ、あとあれも食べたいし
服屋にもいって洋服買いたい」
きたーー。要求の多い坊ちゃんだこと。
「わかりました。
じゃぁシカマル先輩いきましょうか」
「おぅ」
と、案の定あちらこちらと行く羽目に。
「………たっく、あいつの使用人の体力すげぇだろうな…はぁ」
すっかりクタクタに。
「先輩、全然体力ありませんねー
ねー??」
「うんうん!僕丘の方にお花見にいきたい!」
おおおーと少しさゆりも目が遠くなっている。花か…確か大名屋敷の周りの花壇にも素敵な花が植えられてたなぁ………。
なんて頭が疲労から思考停止になりそうだった。
しかし任務だと鞭をうって、
「いきますよ!!」
「ってか昼飯は?
さっきから遊んでばっかで俺は少し休みテェよ…。
あ、なんか買ってくる?」
「うーん…じゃあお願いします」
少し不服だが…
そう言って二手に分かれていった。
ご子息の言った丘が、
かなり死角の多い森のような場所だと言うことも知らずに…。
1/8ページ