ギャップ
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そういえば、高校生ぐらいの体育祭で
借り物競走ってやったことあったよね?
あれ、本当何のお題か途中までわからないからドキドキしちゃって。
最初から借り物が何か分かってたら
きちんと準備できるのに…。
なんて当時の私は考えてたなー…。
田中「そういえばサー…。
体育祭。」
ん???テレパシー通じた?!?!
私が驚いたような顔をしていると
田中「…はっw何、そんなに驚いて。」
ミョウジ「いや…なんか昔の体育祭のこと
思い出してて、しかも不得意な競技のこと…」
田中「うち、変わってると思うけど
今後、小さな体育祭あるから」
ミョウジ「ん???
たいいくさい??…ですか?」
田中「そう。しかも新人、大変だねーー。
うんwwwwwうんw」
や、やだーなにされるの。
田中「というわけだから、この参加書類に一筆書いといて」
そこは書類あるんだ?!?
田中さんの、なんか凄みのあるような顔が
私の筆をつかむ手をとらえてる。
“絶対サインしろ”と。。。。
田中「あ、ほとんど部署対抗のものが多いから、
一緒に出ることになると思うよ、よろしく」
ミョウジ「あ、は、はい」
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-------------------2週間後
小田「見て見て、ミョウジちゃん!これ今度の体育祭のプログラム!」
ミョウジ「おおーー」
いや、なかなか本格的。
学校の体育祭レベルじゃない?
少し人数の規模が小さいくらいで。
小田「俺が今狙ってるのはーーーーー、
二人三脚とでミョウジちゃんと一緒になって…」
田中「おら、仕事しろ」
小田「へいっ」
田中「はい、なw」
田中「…何、ミョウジさん、何でるか決めた?」
私が顔を曇らせていると、
「数人でやるものもあるけど、なんだっけ?
ほら、一人で走って、なんかお題のものを借りてくるやつ?」
ミョウジ「か、借り物競走!!!」
田中「そう、それ
ってかもしかしてこれやりたいの?」
ミョウジ「いや、そんな「なんか、一人だし、良さそうじゃん?」
あ、なんかこの感じ
押し付けてんなこの人。
ミョウジ「……」
私の不得意競技、というか
なんか一度もちゃんと借り物できたことがない。
他にできる競技があまりないから、
必然的に学生の時は余った借り物競走に出てたけど…
だって、お題が毎回
「好きな人」
「今恋愛的に気になる人」
「ときめく人」
とかなんだもん!!
なんか学生の考えることって
いや、当時も私学生だったけど。
「ねぇ、そんなにやりたい?w」
わっ!!と声が出た。
覗き込むように顔を近づける田中さん。
田中「…だいジョーブ?」
ミョウジ「 はい 」
私は顔が熱くて、赤くなってることがバレないように
願っていた。
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ミョウジさん、そんなに借り物競走出たかったのか。
ふっ、可愛いな。
あんなに考え込んで……。
というか顔赤かったけど、
また倒れたりしないよな?
大丈夫かな。
なんか俺はやけにミョウジさんのことが気になる。
まー少し年離れてるし、
可愛い後輩ってとこかな。
俺はそれ以上特に深く考えることはなかった。
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