気になる彼女
夢小説の世界へ
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歓迎会も盛り上がりを見せ、
終盤に差し掛かる時だった。
私の意識がほぼ朦朧としていたのはーー
ストンッ
微かに遠くから聞こえる
人の声
あたしのこと呼んでる?
なんだか、落ち着くなぁ
あたし飲みすぎた…?
やっぱり緊張して…たから
勢いに任せちゃったかも
でも、なんかすごく安心する。
なんだろ、匂い?
いいや、今日は特別に自分を甘やかして
このままでいたい。
気づいたら深い眠りに落ちていた。
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まさか、びっくりした。
あまりお酒飲み慣れてなさそうな彼女が
バンバン頼んで飲んでるのを見て、
不安な気持ちにはなっていたが…
案の定。
彼女は酔っ払い
俺の肩に寝落ちしていた。
田中「おーい、ミョウジさん?
大丈夫〜??」
と、声をかけてみる。
うん、一向に起きないな、こりゃ。
小田「あー、完全に落ちちゃいましたね。思った以上に飲むんだなと思ってましたけどw
こりゃ、俺が送っていく感じですかね〜w」
小田、顔にやけてんぞ。
正直そんな小田を見て、
見過ごすことはできなかった俺は、
ついつい、こう言った。
田中「みなさん、主役のミョウジさん、こんな状態ですし、そろそろお開きでどうです?まぁ残りたい人は残って、俺彼女タクシーまで送りますんで」
他社員「いいですよー!
俺は残ります」
じゃあ、と言って帰る組と残る組が支度を始めた。
小田は何とも言えない顔をして、
俺を見て
小田「田中さん、送り狼になっちゃダメですからね?」
若干低めの声で言われたが
田中「そんなことはないから大丈夫
小田そんなにしつこくしたら嫌われるよ?」
小田「へーへー、わかってますって〜ふーん、へへへへ」
何だこいつ相当酔ってんな
俺もだがな!
でも、ほとんど年中酔っ払いの俺は
耐性があるからな
大丈夫だ。
うん、大丈夫。
タクシーまで送るだけだ。
田中「ミョウジさーん、起きて!
立てる?」
ミョウジ「ん………」
一瞬驚いたような目を見開いて
また、目を閉じる。
オイオイ……。
でも、話は聞こえたようで
立つ素振りはしているが、
よろけて、俺の腕を掴んで
ミョウジ「……うん、ふふ」
なんか微笑んでんな。
酔っ払いめ。
そのまま自分の右肩に腕を回し、
背負う形で店を後にした。
タクシー待ちだが、
こんな寒い中でも、全然起きる気配がない。
タクシー乗って住所言えんのか?焦
そんなことを思ってると
田中「………?!」
肩を背負っていた彼女の体勢が
崩れるかと思いきや
反対側の腕が俺の首に回る。
ちょっ…。
俺は、夜遅くの時間でよかったと
心底思った。
彼女の匂いや、眠り顔が
目の前にあることに、
自分の身体が熱くなっているのを
感じて、赤くなっている顔が
バレないで欲しいと思ったからだ。
ミョウジ「……あ……する」
彼女がボソッと呟いた。
なんか言ったようだが、
俺は周りの目や、会社の人間がいないのか気になって周りをキョロキョロ見渡していた。
ん、何て言ったんだ?
彼女は寝ながら微笑んでる。
田中「……おっと……////」
より彼女の腕は強く、寄りかかるような形でほぼ、抱きしめられ
ミョウジ「なんか…安心する…。」
そう呟いて、
一層俺に身体を預けていった…。
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送り◯◯◯◯3へ続く