(片思い)LOVEとLIKEの境界線
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どうしよう…機嫌悪くしたかな。
嫌だ、これで嫌われたりしたら。
謝らなきゃ。
他意は、ないんだ。
「ごめん、あの…」
何て言う?
君が好きだから、ついため息をついてしまう…とか。
完全に告白だ。
でも、他に言いようがない。
さっきだって好きって言えたんだから…もう一度、ちゃんと言うだけのこと。
すぅ…と息を吸って顔を上げると、リイナちゃんが拾った分の飾りをテーブルに置いて立ち上がってた。
あれ?
まずい。もしかして、怒って行っちゃう?
待って、待って!!!
焦ってしまって急いで俺も立ち上がったんだけど、いきなり腕を掴まれてびっくりした。
「疲れてるなら疲れてるって言うの!!」
「え?…え!?」
そう言われ、訳も分からないままいきなりグイッと腕を引っ張られて、ベッドのほうに連れていかれる。
「ちゃんと休めるときに休まないと。任務に響くよ?はい、横になって。」
「ええ!?違うよ!そういうんじゃないから!!」
「じゃあ、なに?」
うう…。
嫌われたわけじゃないのはいいけど…
疲れてるところを無理してる、って思われたみたい。
心配してくれているみたいで、それはそれで嬉しいんだけどさ。
横になっちゃったら、それでリイナちゃんは行っちゃうんじゃ…。
せめて、艇にいて時間があるときくらい、一緒にいたいんだよ…っ!!
切なくても苦しくてもいいから。
「なんでもないから。本当!!」
「でも、さっきから顔も赤いよ?」
「え、うそ!?」
「本当。だからもう、寝てください。はい!」
いつの間に赤くなってた…!?
ていうか、グイグイと遠慮なく腕をベッドのほうに引かれて心臓があらぬ想像でバクバク鳴ってる。
このシチュエーションは…ちょっと…やばい…!
俺も男なんだってば…!!わかってるの!?
俺は安全だと思われてる!?
「大丈夫だって…っ…うわぁっ!」
「え…わっ!!」
引かれた腕にちょっと抵抗していたんだけど、思ったより強い力で引かれてよろけて…
お約束、の……
ギシッ……
押し倒す、っていうより、ほぼ押し潰すような形で、二人重なってベッドに倒れてしまう。
「う…」
フワッといい匂いが、俺の鼻をくすぐった。
それに、なんか柔らかいものが俺の体に…あれ?
「よ、ぎ…重い…っ」
「!!うわっ!ごごごごごめっ…ごめんっ!!!」
ガバッと体を起こすと、ようやく重圧がなくなったリイナちゃんが大きく息をしながらこちらを見た。
キス、できてしまう距離。
さっき体に当たった柔らかいものって、もしかして…と、ついリイナちゃんの胸のふくらみに目がいってしまう。
このまま、キスをしてしまおうか…なんて、理性が外れてしまいそうになる自分。
だけど、さすがにリイナちゃんも、この状況には体をもぞもぞと動かしながら、顔を赤くした。
「あの…どいてくれないかな…?」
「…あ、そうだよね!」
少し惜しいけど、起き上がってベッドを降りるとき、リイナちゃんの手を引いて起き上がるのを手伝う。
もう少しで理性が外れるところで危なかった。
体中が熱い。もういっそ、外れてしまえばいい…なんて思って慌てて訂正してみたりして。
頭が色んな考えで、またグルグルしている。
ちゃんと好きって言いたくて
好きだって言ってほしくて。
抱き締めたくて、キスしたくて。
俺を意識してほしくて…。
「本当に、無理をしているわけじゃないんだね?」
さっきのことから、まだ少しリイナちゃんは顔が赤くて。
きっと俺も同じなんだろうと思いながら、見つめられる目に応える。
「うん、大丈夫。だから…もう少し、やろうよ?」
一緒に飾り作り。
それがいつか、理由がなくても一緒にいる時間が、できたらいいな。
リイナちゃんの中のLIKEが、どうかLOVEになりますように。
「しょうがないなぁ」
そう言って、リイナちゃんはまた笑った。
おわり
2013.06.30
嫌だ、これで嫌われたりしたら。
謝らなきゃ。
他意は、ないんだ。
「ごめん、あの…」
何て言う?
君が好きだから、ついため息をついてしまう…とか。
完全に告白だ。
でも、他に言いようがない。
さっきだって好きって言えたんだから…もう一度、ちゃんと言うだけのこと。
すぅ…と息を吸って顔を上げると、リイナちゃんが拾った分の飾りをテーブルに置いて立ち上がってた。
あれ?
まずい。もしかして、怒って行っちゃう?
待って、待って!!!
焦ってしまって急いで俺も立ち上がったんだけど、いきなり腕を掴まれてびっくりした。
「疲れてるなら疲れてるって言うの!!」
「え?…え!?」
そう言われ、訳も分からないままいきなりグイッと腕を引っ張られて、ベッドのほうに連れていかれる。
「ちゃんと休めるときに休まないと。任務に響くよ?はい、横になって。」
「ええ!?違うよ!そういうんじゃないから!!」
「じゃあ、なに?」
うう…。
嫌われたわけじゃないのはいいけど…
疲れてるところを無理してる、って思われたみたい。
心配してくれているみたいで、それはそれで嬉しいんだけどさ。
横になっちゃったら、それでリイナちゃんは行っちゃうんじゃ…。
せめて、艇にいて時間があるときくらい、一緒にいたいんだよ…っ!!
切なくても苦しくてもいいから。
「なんでもないから。本当!!」
「でも、さっきから顔も赤いよ?」
「え、うそ!?」
「本当。だからもう、寝てください。はい!」
いつの間に赤くなってた…!?
ていうか、グイグイと遠慮なく腕をベッドのほうに引かれて心臓があらぬ想像でバクバク鳴ってる。
このシチュエーションは…ちょっと…やばい…!
俺も男なんだってば…!!わかってるの!?
俺は安全だと思われてる!?
「大丈夫だって…っ…うわぁっ!」
「え…わっ!!」
引かれた腕にちょっと抵抗していたんだけど、思ったより強い力で引かれてよろけて…
お約束、の……
ギシッ……
押し倒す、っていうより、ほぼ押し潰すような形で、二人重なってベッドに倒れてしまう。
「う…」
フワッといい匂いが、俺の鼻をくすぐった。
それに、なんか柔らかいものが俺の体に…あれ?
「よ、ぎ…重い…っ」
「!!うわっ!ごごごごごめっ…ごめんっ!!!」
ガバッと体を起こすと、ようやく重圧がなくなったリイナちゃんが大きく息をしながらこちらを見た。
キス、できてしまう距離。
さっき体に当たった柔らかいものって、もしかして…と、ついリイナちゃんの胸のふくらみに目がいってしまう。
このまま、キスをしてしまおうか…なんて、理性が外れてしまいそうになる自分。
だけど、さすがにリイナちゃんも、この状況には体をもぞもぞと動かしながら、顔を赤くした。
「あの…どいてくれないかな…?」
「…あ、そうだよね!」
少し惜しいけど、起き上がってベッドを降りるとき、リイナちゃんの手を引いて起き上がるのを手伝う。
もう少しで理性が外れるところで危なかった。
体中が熱い。もういっそ、外れてしまえばいい…なんて思って慌てて訂正してみたりして。
頭が色んな考えで、またグルグルしている。
ちゃんと好きって言いたくて
好きだって言ってほしくて。
抱き締めたくて、キスしたくて。
俺を意識してほしくて…。
「本当に、無理をしているわけじゃないんだね?」
さっきのことから、まだ少しリイナちゃんは顔が赤くて。
きっと俺も同じなんだろうと思いながら、見つめられる目に応える。
「うん、大丈夫。だから…もう少し、やろうよ?」
一緒に飾り作り。
それがいつか、理由がなくても一緒にいる時間が、できたらいいな。
リイナちゃんの中のLIKEが、どうかLOVEになりますように。
「しょうがないなぁ」
そう言って、リイナちゃんはまた笑った。
おわり
2013.06.30