(切甘)一緒にいようね。
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パレード当日。
衣装部屋のフィッティングルームでイヴァが用意した衣装のドレスに身を包んだ自分を鏡で見て、やっぱりやめておけば良かったかな…と思った。
「イヴァ姐さん…やっぱりこれ、やめようかな…」
「え?どうして?すっごく可愛いわよ?」
そのイヴァはウキウキしながら、リイナのヘアメイクを仕上げていく。
完成された姿を見て、満足げに微笑んだ。
「うん、できた。やっぱり可愛い…キレイよ?大丈夫。」
「うん…」
気が乗らないのは、ドレス姿のことだけではない。
昨日のことが引っ掛かっているからだ。
「ま、男どもに見せて変な気でも起こされないか心配だけど?」
「ふふ…大丈夫だよ。」
イヴァはその豊満で美しいスタイルを活かした、大胆に露出した衣装で立っている。
少しうらやましい。
何年かしたら、自分もこうなれるだろうか?
そう思っていると、突然イヴァが顔の前で手を合わせた。
「ごめん…ここでちょっと待っていてくれる?まだ時間あるから。」
「え…?」
「すぐ!すぐ戻るから!!」
そのまま有無を言わさずに出ていったイヴァを、リイナは不思議に思いながら見送った。
與儀は着ぐるみに着替えて、まだ頭の部分を被っていないままでキャンディバーの用意をしていた。
ツクモは无の服のリボンをキレイに直している最中、花礫はタイを締めている。
そこにイヴァがやってきて、與儀の肩を叩いた。
「與儀、ちょうどよかった。」
「なに?姐さん」
「ちょおっと衣装部屋に忘れ物をしちゃったの、取りに行ってくれない?あたし急いでて。髪飾りなんだけど。」
「ええっ?俺もいま準備中…」
「いいから行く!!!」
「痛いっ!!?」
無理矢理立たされて思いきり背中を叩かれ、與儀はしぶしぶ衣装部屋に向かう通路を歩いた。
「あんたたち。しばらく衣装部屋に近づいちゃダメよ?」
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