(切甘)一緒にいようね。
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※「家族になろう」と繋がっています。
叶わないって思ってた。
でもちょっとだけなら…いいよね…?
夢をみるくらいは、許してもらえるよね?
その日、與儀はどんより落ち込んでいた。
今日に限らず、ここ数日…ずっと。
理由は…。
(リイナちゃんが…俺があげた指輪をつけてくれない…)
以前に贈った、ニャンペローナの指輪。
それをつけているところを、與儀はまだ見ていない。
(気に入らなかったのかな…)
しかしあれはオモチャではなく、大人ラインの店が出している、本物の宝石がニャンペローナの目にはめこまれている、なかなかの高級品の指輪だ。
ニャンペローナの顔もリングも、プラチナでできている。
婚約指輪…のつもりだったので、悩んで悩んで買ったもの。
もっとちゃんとした指輪のほうがよかったのだろうか。
(うー…ダメだな、どうしても自分に走っちゃって…。リイナちゃんの好みに合わせればよかった…。)
でもニャンペローナ好きなんだよね!?
だから喜ぶと思った。
女の子はわからない!!
とじたばたするしかない。
こうなったら、女の子のことは女の子に聞く!!
そう思い立ち、與儀はダッシュでツクモの元へ向かった。
その頃、リイナはイヴァと共に、次のパレードの衣装選びをしていた。
イヴァはドレスを次々出しては、リイナに当てて選んでいく。
「うーん、ミニもいいけど、こう…ふわっとしたのがやっぱり似合うわねぇ…。今回はショーには出ないのよね?」
「うん、パレードで歩くだけかな。」
「じゃあ軽さにこだわらなくて大丈夫ね。」
ショーで芸を披露するなら、軽めで動きやすいものがいい。
パレード中心ならば早着替えの必要もないので、華やかさと周囲によく見栄えのする格好がいいだろう。
ズラリと並ぶ衣装を一着一着見ているイヴァの後ろで、リイナは落ち着かずソワソワした。
「あのね、イヴァ姐さん…」
「ん?なに?」
思いきって声をかけると、イヴァは振り向いた。
しかし自分のほうは向かずに視線を泳がせるリイナに首をかしげる。
「その…今回は、ドレスとかがいいな。ふわっとしたの。」
「ドレス?もちろん、そのつもりで選んでるわよ?」
「あの…あのね…」
ポツリ…と呟いた言葉に、イヴァは意外そうな顔をしたが、リイナの様子に妙に納得した。
赤らんだ顔を下にして俯いている。
(ああ、なるほどね。)
「そうよね、女の子なら一度は憧れるわよね。お姫様。」
「衣装、ある…?」
「…ええ、あるわよ。」
にこっと笑ってやると、リイナの表情は明るくなった。
それがなんとも可愛らしく、可愛がってあげたくなる。
「ただ、大事にしまってあるから…あとで出してあげるわ。」
「ありがとう!!」
本当は、あるというのは嘘だった。
だが、リイナを喜ばせたく、願いを叶えてあげたくて…コッソリと用意してあげよう…と思った。
リイナのためのドレスを。
叶わないって思ってた。
でもちょっとだけなら…いいよね…?
夢をみるくらいは、許してもらえるよね?
その日、與儀はどんより落ち込んでいた。
今日に限らず、ここ数日…ずっと。
理由は…。
(リイナちゃんが…俺があげた指輪をつけてくれない…)
以前に贈った、ニャンペローナの指輪。
それをつけているところを、與儀はまだ見ていない。
(気に入らなかったのかな…)
しかしあれはオモチャではなく、大人ラインの店が出している、本物の宝石がニャンペローナの目にはめこまれている、なかなかの高級品の指輪だ。
ニャンペローナの顔もリングも、プラチナでできている。
婚約指輪…のつもりだったので、悩んで悩んで買ったもの。
もっとちゃんとした指輪のほうがよかったのだろうか。
(うー…ダメだな、どうしても自分に走っちゃって…。リイナちゃんの好みに合わせればよかった…。)
でもニャンペローナ好きなんだよね!?
だから喜ぶと思った。
女の子はわからない!!
とじたばたするしかない。
こうなったら、女の子のことは女の子に聞く!!
そう思い立ち、與儀はダッシュでツクモの元へ向かった。
その頃、リイナはイヴァと共に、次のパレードの衣装選びをしていた。
イヴァはドレスを次々出しては、リイナに当てて選んでいく。
「うーん、ミニもいいけど、こう…ふわっとしたのがやっぱり似合うわねぇ…。今回はショーには出ないのよね?」
「うん、パレードで歩くだけかな。」
「じゃあ軽さにこだわらなくて大丈夫ね。」
ショーで芸を披露するなら、軽めで動きやすいものがいい。
パレード中心ならば早着替えの必要もないので、華やかさと周囲によく見栄えのする格好がいいだろう。
ズラリと並ぶ衣装を一着一着見ているイヴァの後ろで、リイナは落ち着かずソワソワした。
「あのね、イヴァ姐さん…」
「ん?なに?」
思いきって声をかけると、イヴァは振り向いた。
しかし自分のほうは向かずに視線を泳がせるリイナに首をかしげる。
「その…今回は、ドレスとかがいいな。ふわっとしたの。」
「ドレス?もちろん、そのつもりで選んでるわよ?」
「あの…あのね…」
ポツリ…と呟いた言葉に、イヴァは意外そうな顔をしたが、リイナの様子に妙に納得した。
赤らんだ顔を下にして俯いている。
(ああ、なるほどね。)
「そうよね、女の子なら一度は憧れるわよね。お姫様。」
「衣装、ある…?」
「…ええ、あるわよ。」
にこっと笑ってやると、リイナの表情は明るくなった。
それがなんとも可愛らしく、可愛がってあげたくなる。
「ただ、大事にしまってあるから…あとで出してあげるわ。」
「ありがとう!!」
本当は、あるというのは嘘だった。
だが、リイナを喜ばせたく、願いを叶えてあげたくて…コッソリと用意してあげよう…と思った。
リイナのためのドレスを。