(甘)恋人同士のはじめかた。
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俺は迷い中です。
手に汗握るほど拳をかたくして、心臓が高鳴ってる。
大好きで、大好きで…
叶えたい、叶わないかもしれないと思いながら
…想い続けた片想い。
それが先日終わりを告げて
やっと…
やっと…
リイナちゃんが振り向いてくれた。
好きだよ?って。
俺を好きだって言ってくれた!!
信じられる!?
信じられなかったよ
だってリイナちゃんは可愛くて強くて真面目で…。
失敗ばかりの俺のことを、あきれてると思っていたから。
まだドキドキしてる。
疑っているわけじゃなく…
本当に俺のことを、好きでいてくれているの?って。
夢見ているみたいで…。
現実感がないんだ。
だから、ねえ。
もっと触れても…いいかな?
共有スペースであるリビングでリイナちゃんの隣に座ったときに、みんなと楽しそうに話している彼女をチラッと横目で見つめてみる。
髪も、肌も、く…唇も…みんな柔らかそうで。
キスしたいなぁ、なんて思っちゃったりして。
あーもう、なにを考えてるんだろう…。
好きって言ってもらえただけで幸せなのに。
欲張りに…なっていくね。
だってまだ、手すら握ったことがない。
でも、抱き締めただけで俺、嬉しくて死んじゃいそう…!!
リイナちゃんは…?
俺を好きなんだよ、ね?
俺に触りたいなぁとか、女の子も思ったりするの?
女の子のことはよくわからない。
誰かに聞いたらわかるのかな。
でも、あまり言わない方がいいよね…?
俺ばっかり好きみたい。
まだ片想いみたいだよ…。
「あー!!花礫くん!ずるいよ!!」
「お前がボーッとしているのが悪い。違反はしてないかんな。」
俺がボケッとしている間に花礫くんはゲームでどんどん勝ち進み、俺はあっという間に劣勢になる。
余裕な花礫くんとオロオロする俺を見てみんな笑っている中に、リイナちゃんもいて。
无ちゃんはよくわかっていない?まま花礫くんをジッと見ているし。
ツクモちゃんもお茶を飲みながら見守ってる。
「與儀、ここはこうして…」
「え?………あ」
リイナちゃんがコソッと、俺に近づいてアドバイスをくれた。
うわわ…近いよ…!!!
「リイナ、てめ…教えんなよ」
「いいでしょ?それとも、私がいたら勝つ自信がない?」
「…ふん、二人そろって負かしてやるよ。」
リイナちゃんがうまく花礫くんを挑発してる。
うまいなぁ…ほんと。
花礫くんが笑っていて、リイナちゃんも笑ってる。
アドバイスをもらって少し持ち直したけど、また劣勢になるころ、俺はゲームよりすぐ近い距離にいるリイナちゃんが気になって仕方なくなっていた。