年下の彼
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「考える時間は、たくさんあったはずですよ…?」
私は、彼に愛される立場になっても、いいのかな。
彼を愛する立場になってもいいの?
一ノ瀬くんがくれるまっすぐな愛を、私は私なりの愛で返していいのかな。
いま、答えを出すときなら。
それなら…。
私は一ノ瀬くんの手を取って、その指先を自分の首筋に当てた。
「な…」
「…わかる?いま、すごくドキドキしているの……これ、お酒のせいじゃないからね?」
ドクン…ドクン…
言ったあと、一ノ瀬くんは指先にグッと軽く力を入れて、私の脈を感じている。
その顔が赤くなっていくのを、私は間近で見つめた。
…可愛い
って言ったら、怒られる?
年齢より大人びた男性なのに、時々こうして年相応の男の子になる彼。
「…好きだよ、一ノ瀬くん。あなたは充分に男性として魅力的。2年たったら、一緒にお酒を呑もうね…?それまで一緒にいよう?」
「…私は2年たったあとも、ずっと一緒にいたいです。」
「あはは…そうだね!ずっと一緒にいようね。」
好きになった人は、ちょっと大人びた、ふたつ年下の男の子でした。
「キスしてもいいですか?」
「…ん……」
触れ合わせた唇はとても柔らかく、お酒よりずっと甘くて温かくて、私を充分に酔わせてくれた。
これなら2年待たずに一ノ瀬くんも一緒に酔えるね。
(…やーれやれ)
「頃合いを見計らってこ〜っそりと帰るつもりだったんだけど、タイミング逃しちゃったなぁ……。このまま上でニャンニャンし始めちゃったらどうしましょ…。」
ま、トッキーもかなちゃんも幸せなら、めでたしめでたし。
僕ってば、いいお兄さんじゃなーい?
でも、かわいそうだから、おとやんにはしばらくナイショかな。
いいなー…僕ちんも可愛い彼女ほーしーいー!!!
「ところで、明日からの仕事の予定は?」
「明日から…一週間くらい北海道の網走かなぁ」
「網走?なぜこの寒い時期に…」
「…真冬の網走カキ氷レース…」
「好きですね、そういうの…。」
「そういう仕事ばかりなんです…」
「貴女…本当に清純派アイドルですか?完全にリアクション芸のバラエティタレントのくくりじゃないですか…」
「……言わないで。実はすごく気にしてる…………。」
「……世間に求められるものと自分のギャップというものですね………勉強になります先輩………。」
「くっっ………私のようにはならないでね……っ!!!」
おわり
→おまけ