一万打ヒット記念短編集
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銀與儀
『秘めやかなかくれんぼ』
……へえ。
あの子、リイナちゃん…っていうんだ。
興味あったんだよね。
アイツが気に入っている子が、どんな子なのか…。
(好きなんだ?そんなに。)
(………う)
金髪は涙目で俯いて、何かを呟いているが、聞き取れない。
それを見下ろした銀髪はにやりと笑った。
(会ってみようかなぁ?俺)
(え!?)
(どんな子か、興味あるし。)
(や、やめてよ!!)
(俺だって、俺なんだから。いいでしょ?)
(え!?ま、待って!待って!何する気!?)
そのまま銀髪はスウ…と意識を切り替えて、慌てる金髪を無理矢理眠らせて目を開けた。
「んぅ……」
閉め忘れていたカーテンから差し込む光が、ちょうど顔に当たって眩しかった。
與儀はゆっくり目を開けると周囲を見渡し、やたらにファンシーな部屋にふん…と鼻を鳴らしてパッチをペリッと剥がした。
銀髪が陽射しに透ける。
すぐ隣に温もりと吐息を感じ、横を向くと何も知らないリイナが、ぐっすりと寝息を立てている。
(へぇ…一緒に寝る関係か。)
服を着ているのが残念。
昨日はただ寝ただけ…ということなのだろうか。
それにしては、少しばかり体がだるく、軽い疲労感がある。
それに、自分は上半身が裸のまま。
(なんだかんだで、ゆうべはお楽しみ…ってこと。)
純粋な顔して、やることやっているわけだ。あの金髪。
つまらない。
自分はただずっと眠り続けているだけだというのに。
そっと体を横向きにして、じっと覗きこんでみる。
リイナはすっかり夢の中。
ただ、目の下にうっすらとクマができている。
相当任務に疲れているのか。
それとも単に、昨夜のお楽しみで寝不足なのか。
(可愛い顔しちゃって。クマなんてもったいないね。)
もしもこれが、あっちの與儀によるものならば…。
そう思った途端、なんだか胸にモヤモヤした感情がわき起こる。
あの與儀には、一体どんな顔をするのか。
起きて自分を見たら驚くだろうか。
驚くだろうな。
考えただけでニヤリとなる。
「かわいい…もったいないね。このまま…俺のものにしちゃおっかな…?」
昨夜、どんなふうに愛し合ったのかは知らない。
覚えているわけがない。
なんだか不平等な気がした。
同じ顔、体を持っているのに。
指先でそろっとクマを撫でてあげると、閉じているまぶたがぴくりと動いた。
しかし開かれることはなく、笑いが込み上げる。
「無防備…。よほど信頼か、安心しているの?」
愛しているの?
いいなぁ……。
(……あれ。)
少しうらやましく思った自分に驚いた。
まるで、自分も愛されたがっているみたいだ。
(まさか…ないない。)
愛なんて、今まで与えたり与えられたり、望むような環境じゃなかった。
誰も自分をそういうふうには見ないし、きっと自分も誰かをそういうふうに見ないだろう…と。
(この子が好きなのだって、俺じゃない。俺もべつに…特別この子が好きなわけじゃない。)
興味があっただけ。
そう、思うのに。
ずっと見ていたくなるような、キレイな寝顔。
眠り姫様が目覚めたら、きっと夢は終わりだ。
自分に笑いかけることはなく、きっと上に知らされて眠らされる。
その前に。
髪に触れて、ひとつひとつのパーツを確かめるように、なぞっていく。
髪の間に指を通し、額…鼻、まぶた。
女の子らしい柔らかな頬と…ぷっくりした唇。
どれも体温で温かい。
初めてともいえる、銀色の與儀の中に湧くうずうずした衝動。
その感情のまま、体を少し起こして顔を近づけ、軽く唇を触れさせた。
触れたくなった。
しかし、余計に物足りなさに襲われる。
(もっと、したいな)
同じ体でも、銀色の與儀はまだそんな経験なんてない。
もっと深く、強く求めて壊れてしまいそうな…キスがしたい。
ガラにもなく心臓が跳ね上がる。
一晩の眠りで少し乾き気味の唇を、潤すように口付けて舐めた。
次々に沸き上がる気持ちの理由はわかっている。
ただ、愛しい。
それが自身のものなのか、もう一人の自分と共有してしまっているものなのかは…わからない。
しかし
與儀を愛してくれた女の子
自分のことも愛してくれたなら…。
やはりそう思ってしまう。
俺だって"俺"だ。
「不思議だね?こんな気持ちを持つなんて。」
眠り姫様
目覚めても俺に笑って。
いつか、與儀の中でかくれんぼを一人している、俺を見つけて。
そして名前を呼んでくれないかな。
「…リイナ…」
それまで、愛らしく愛しいその名前を、心に刻んでおくよ。
與儀はそう願いながら、寝顔を見つめ続けた。
おわり
銀與儀好きです
『秘めやかなかくれんぼ』
……へえ。
あの子、リイナちゃん…っていうんだ。
興味あったんだよね。
アイツが気に入っている子が、どんな子なのか…。
(好きなんだ?そんなに。)
(………う)
金髪は涙目で俯いて、何かを呟いているが、聞き取れない。
それを見下ろした銀髪はにやりと笑った。
(会ってみようかなぁ?俺)
(え!?)
(どんな子か、興味あるし。)
(や、やめてよ!!)
(俺だって、俺なんだから。いいでしょ?)
(え!?ま、待って!待って!何する気!?)
そのまま銀髪はスウ…と意識を切り替えて、慌てる金髪を無理矢理眠らせて目を開けた。
「んぅ……」
閉め忘れていたカーテンから差し込む光が、ちょうど顔に当たって眩しかった。
與儀はゆっくり目を開けると周囲を見渡し、やたらにファンシーな部屋にふん…と鼻を鳴らしてパッチをペリッと剥がした。
銀髪が陽射しに透ける。
すぐ隣に温もりと吐息を感じ、横を向くと何も知らないリイナが、ぐっすりと寝息を立てている。
(へぇ…一緒に寝る関係か。)
服を着ているのが残念。
昨日はただ寝ただけ…ということなのだろうか。
それにしては、少しばかり体がだるく、軽い疲労感がある。
それに、自分は上半身が裸のまま。
(なんだかんだで、ゆうべはお楽しみ…ってこと。)
純粋な顔して、やることやっているわけだ。あの金髪。
つまらない。
自分はただずっと眠り続けているだけだというのに。
そっと体を横向きにして、じっと覗きこんでみる。
リイナはすっかり夢の中。
ただ、目の下にうっすらとクマができている。
相当任務に疲れているのか。
それとも単に、昨夜のお楽しみで寝不足なのか。
(可愛い顔しちゃって。クマなんてもったいないね。)
もしもこれが、あっちの與儀によるものならば…。
そう思った途端、なんだか胸にモヤモヤした感情がわき起こる。
あの與儀には、一体どんな顔をするのか。
起きて自分を見たら驚くだろうか。
驚くだろうな。
考えただけでニヤリとなる。
「かわいい…もったいないね。このまま…俺のものにしちゃおっかな…?」
昨夜、どんなふうに愛し合ったのかは知らない。
覚えているわけがない。
なんだか不平等な気がした。
同じ顔、体を持っているのに。
指先でそろっとクマを撫でてあげると、閉じているまぶたがぴくりと動いた。
しかし開かれることはなく、笑いが込み上げる。
「無防備…。よほど信頼か、安心しているの?」
愛しているの?
いいなぁ……。
(……あれ。)
少しうらやましく思った自分に驚いた。
まるで、自分も愛されたがっているみたいだ。
(まさか…ないない。)
愛なんて、今まで与えたり与えられたり、望むような環境じゃなかった。
誰も自分をそういうふうには見ないし、きっと自分も誰かをそういうふうに見ないだろう…と。
(この子が好きなのだって、俺じゃない。俺もべつに…特別この子が好きなわけじゃない。)
興味があっただけ。
そう、思うのに。
ずっと見ていたくなるような、キレイな寝顔。
眠り姫様が目覚めたら、きっと夢は終わりだ。
自分に笑いかけることはなく、きっと上に知らされて眠らされる。
その前に。
髪に触れて、ひとつひとつのパーツを確かめるように、なぞっていく。
髪の間に指を通し、額…鼻、まぶた。
女の子らしい柔らかな頬と…ぷっくりした唇。
どれも体温で温かい。
初めてともいえる、銀色の與儀の中に湧くうずうずした衝動。
その感情のまま、体を少し起こして顔を近づけ、軽く唇を触れさせた。
触れたくなった。
しかし、余計に物足りなさに襲われる。
(もっと、したいな)
同じ体でも、銀色の與儀はまだそんな経験なんてない。
もっと深く、強く求めて壊れてしまいそうな…キスがしたい。
ガラにもなく心臓が跳ね上がる。
一晩の眠りで少し乾き気味の唇を、潤すように口付けて舐めた。
次々に沸き上がる気持ちの理由はわかっている。
ただ、愛しい。
それが自身のものなのか、もう一人の自分と共有してしまっているものなのかは…わからない。
しかし
與儀を愛してくれた女の子
自分のことも愛してくれたなら…。
やはりそう思ってしまう。
俺だって"俺"だ。
「不思議だね?こんな気持ちを持つなんて。」
眠り姫様
目覚めても俺に笑って。
いつか、與儀の中でかくれんぼを一人している、俺を見つけて。
そして名前を呼んでくれないかな。
「…リイナ…」
それまで、愛らしく愛しいその名前を、心に刻んでおくよ。
與儀はそう願いながら、寝顔を見つめ続けた。
おわり
銀與儀好きです