黒歴史が塗り替えられる事もある
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「えっと…、フフ、ありがとうございます」
「……何であんなふうに描いてくれたんだ…?」
「あんな…ふう…?」
あんなふうにとは、どんなふうにだろうか。よくわからず首を傾げる。確かに最初はキラキラしたこの人の機嫌を損ねない接待絵を描くつもりだった。でも、描き出してからはそんな事も忘れて、目の前の清田信長を描いてた気がする。「あんなふう」はわからないが、完成したその絵は間違いなくただ目の前にいた清田信長の絵だったはずだ。
「あんなふうって、どんなふうですか?」
「あー…んなふうっていうのは…その、かっこよく描かれてたって言うか…その…」
徐々に小さくなっていく声に笑ってしまう。なんだ、この人、そんなに思っていたほど自意識過剰ではないのかもしれない。自信はあってもナルシストってほどでもないらしい。少し可愛げがあるなと思ったら、今までの嫌悪感が嘘のように消えた。
クルッと振り返り清田信長を見る。暗くてよくわからないが、たぶんまだ困った顔をしていると思う。
「それはたぶん、貴方がカッコいいからじゃないですか?」
ヘヘッと笑って教室を出る。なんだか胸の中でつっかえていた何かが取れた気がして足取りが軽くなる。
明日からきっと、いつも通りの平穏な日々に戻る、そんな気がした。
「……何であんなふうに描いてくれたんだ…?」
「あんな…ふう…?」
あんなふうにとは、どんなふうにだろうか。よくわからず首を傾げる。確かに最初はキラキラしたこの人の機嫌を損ねない接待絵を描くつもりだった。でも、描き出してからはそんな事も忘れて、目の前の清田信長を描いてた気がする。「あんなふう」はわからないが、完成したその絵は間違いなくただ目の前にいた清田信長の絵だったはずだ。
「あんなふうって、どんなふうですか?」
「あー…んなふうっていうのは…その、かっこよく描かれてたって言うか…その…」
徐々に小さくなっていく声に笑ってしまう。なんだ、この人、そんなに思っていたほど自意識過剰ではないのかもしれない。自信はあってもナルシストってほどでもないらしい。少し可愛げがあるなと思ったら、今までの嫌悪感が嘘のように消えた。
クルッと振り返り清田信長を見る。暗くてよくわからないが、たぶんまだ困った顔をしていると思う。
「それはたぶん、貴方がカッコいいからじゃないですか?」
ヘヘッと笑って教室を出る。なんだか胸の中でつっかえていた何かが取れた気がして足取りが軽くなる。
明日からきっと、いつも通りの平穏な日々に戻る、そんな気がした。