黒歴史が塗り替えられる事もある 清田視点
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「それはたぶん、貴方がカッコいいからじゃないですか?」
言っている言葉が女がすぐに分からず目を開いて固まる。女がこちらに振り返ると同時に月明かりが窓から入ってきた。髪がふわりと揺れて「ヘヘッ」と気恥ずかしそうに笑った顔がぼんやりと見える。そのまま女は足取り軽やかに帰って行ってしまった。
本当に一瞬の出来事だったが、月明かりに照らされた彼女が綺麗で、柄にもなく見惚れてしまった。
(というか、まて、あいつ今、俺の事、かっこいい、………かっこいいって言ったか⁉︎)
先程の彼女を思い出す。可愛く下を向いている姿、妙にゆっくり椅子を動かす面白い行動、こちらをキッと見つめている顔、ヘヘッと笑った笑顔と揺らめく髪。
心臓の音が徐々に徐々に大きくなる。なんだこの気持ちは。どうしたらいいのか分からず、髪をかきあげてワシワシとかく。心臓の音は鳴り止まない。
取り残された教室に一人、早まった胸の音と正常な思考能力が失われた今、月明かりだけが入るこの部屋で俺はあろうことか、またバカな事をさも正解のように考えてしまった。
(つまりあいつ、俺に惚れてるって事か⁉︎)
惚れてしまったのは自分だと気づかないまま、一人教室で胸を押さえ、心臓が鳴り止むのを待った。
言っている言葉が女がすぐに分からず目を開いて固まる。女がこちらに振り返ると同時に月明かりが窓から入ってきた。髪がふわりと揺れて「ヘヘッ」と気恥ずかしそうに笑った顔がぼんやりと見える。そのまま女は足取り軽やかに帰って行ってしまった。
本当に一瞬の出来事だったが、月明かりに照らされた彼女が綺麗で、柄にもなく見惚れてしまった。
(というか、まて、あいつ今、俺の事、かっこいい、………かっこいいって言ったか⁉︎)
先程の彼女を思い出す。可愛く下を向いている姿、妙にゆっくり椅子を動かす面白い行動、こちらをキッと見つめている顔、ヘヘッと笑った笑顔と揺らめく髪。
心臓の音が徐々に徐々に大きくなる。なんだこの気持ちは。どうしたらいいのか分からず、髪をかきあげてワシワシとかく。心臓の音は鳴り止まない。
取り残された教室に一人、早まった胸の音と正常な思考能力が失われた今、月明かりだけが入るこの部屋で俺はあろうことか、またバカな事をさも正解のように考えてしまった。
(つまりあいつ、俺に惚れてるって事か⁉︎)
惚れてしまったのは自分だと気づかないまま、一人教室で胸を押さえ、心臓が鳴り止むのを待った。
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