黒歴史が塗り替えられる事もある 清田視点
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「えっと…その…」
沈黙の時間が流れる。なんだ、何を言われるんだと不安になる。もしかして朝の出来事、ものすごい怒っているのだろうか。それか笑った事に腹立てたか? まさか、俺の事好きになったのか、いやそりゃないか。様々な思考が巡っていると、女はこっちをキッと向き、何か意を決したような顔持ちをしていた。
「今日、は、その…ごめんなさい。驚いて貴方に恥を、…かかせてしまったと思う…ので。でも、その、…ありがとうございました。」
なんだそんなことかと安心半分、少し期待外れが半分で肩が落ちる。別にこいつが謝る事なんてはじめから無いのだ。確かに俺を振ったことに関して多少の悔しさはあるが、何も知らない奴の告白をあんな冷静に断れるやつもそういないだろう。それにあんな場で告ったせいで教室の空気悪くして居心地悪くさせただろうし。
謝られたことが意外で、律儀な奴だなと思う。先程まで振ったことに腹を立てていたのが嘘みたいだ。
「あ、じゃあさよなら!」
と言って帰ろうとする女を引き止める。
まだ一番言いたかったことを言えていない。
「絵、…上手かった。お前の。」
「えっと…、フフ、ありがとうございます」
詰まりながらだったが言えた。本当は朝、これが言いたかったんだ。相手からは余裕そうに笑い声が聞こえた。それに比べて自分は切羽詰まったような言葉しか出てこず、なんか恥ずかしい。
なんとなくまだ話していたくなり、少し思ってた疑問をぶつけた。
「……何であんなふうに描いてくれたんだ…?」
「あんな…ふう…?あんなふうって、どんなふうですか?」
「あー…んなふうっていうのは…その、かっこよく描かれてたって言うか…その…」
ちくしょー、恥ずかしい。自分で言っていて自信を無くしていき、最後はごにょごにょと言いよどんでしまった。これで、もし何も思わず描いてたらそれこそ自分の顔がカッコいいと思ってるナルシストに思われる。チラッと女の方を見る。暗くてよく見えないが、肩が少し揺れており、こいつが笑ってるとわかる。何に対して笑われてるか分からないが、カッコ悪いな俺と思うと顔が熱くなった。
沈黙の時間が流れる。なんだ、何を言われるんだと不安になる。もしかして朝の出来事、ものすごい怒っているのだろうか。それか笑った事に腹立てたか? まさか、俺の事好きになったのか、いやそりゃないか。様々な思考が巡っていると、女はこっちをキッと向き、何か意を決したような顔持ちをしていた。
「今日、は、その…ごめんなさい。驚いて貴方に恥を、…かかせてしまったと思う…ので。でも、その、…ありがとうございました。」
なんだそんなことかと安心半分、少し期待外れが半分で肩が落ちる。別にこいつが謝る事なんてはじめから無いのだ。確かに俺を振ったことに関して多少の悔しさはあるが、何も知らない奴の告白をあんな冷静に断れるやつもそういないだろう。それにあんな場で告ったせいで教室の空気悪くして居心地悪くさせただろうし。
謝られたことが意外で、律儀な奴だなと思う。先程まで振ったことに腹を立てていたのが嘘みたいだ。
「あ、じゃあさよなら!」
と言って帰ろうとする女を引き止める。
まだ一番言いたかったことを言えていない。
「絵、…上手かった。お前の。」
「えっと…、フフ、ありがとうございます」
詰まりながらだったが言えた。本当は朝、これが言いたかったんだ。相手からは余裕そうに笑い声が聞こえた。それに比べて自分は切羽詰まったような言葉しか出てこず、なんか恥ずかしい。
なんとなくまだ話していたくなり、少し思ってた疑問をぶつけた。
「……何であんなふうに描いてくれたんだ…?」
「あんな…ふう…?あんなふうって、どんなふうですか?」
「あー…んなふうっていうのは…その、かっこよく描かれてたって言うか…その…」
ちくしょー、恥ずかしい。自分で言っていて自信を無くしていき、最後はごにょごにょと言いよどんでしまった。これで、もし何も思わず描いてたらそれこそ自分の顔がカッコいいと思ってるナルシストに思われる。チラッと女の方を見る。暗くてよく見えないが、肩が少し揺れており、こいつが笑ってるとわかる。何に対して笑われてるか分からないが、カッコ悪いな俺と思うと顔が熱くなった。