スコッチと一緒
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(悪い降谷…奴らに俺が公安だとバレた…逃げ場はもう…あの世しかないようだ…)
どこかのビルの屋上で黒いジャケットを着た男と髪の長い男がいた
「さすがだな。俺に投げ飛ばされるフリをして俺の拳銃を抜き取るとは…」
髪長男はジャケットの男が拳銃を向けるので手を挙げている
「命乞いをするわけではないが…俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか?」
ジャケットの男はジリジリと後ろへ下がる
「け、拳銃は…お前を撃つ為に抜いたんじゃない…こうする為だ!!」
ジャケットの男は屋上の端に付き髪長男に向けていた拳銃を左胸に当てた
しかし
「無理だ…リボルバーのリシンダーを掴まれたら…人間の力で引き金(トリガー)を引くのは不可能だよ…」
髪長男にリシンダーを掴まれたジャケットの男は戸惑う
「自殺は諦めろスコッチ…お前はここで死ぬべき男ではない…」
スコッチと呼ばれたジャケットの男は驚く
ス「何!?」
「俺はFBIから潜入している赤井秀一…お前と同じ奴らに噛み付こうとしている犬だ…さぁ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け…お前1人逃がすくらい造作もないのだから…」
ス「あ、あぁ…」
その時屋上へと続く階段から誰かが登ってくる足音がした
カンカンカン
その音に警戒したスコッチは引き金を引こうとするが
プスッ
何かがスコッチの右手に刺さる
ス「ゴフッ」
突然スコッチが血吐いた
髪長男は驚いたがすぐにスコッチから拳銃を取り上げ階段の方に構える
?「スコッチ!!…お前は…ライ…」
ラ「バーボン…」
階段を登ってきた褐色肌の金髪はバーボン
髪長男はライというらしい
ライは拳銃を下ろす
バ「スコッチの事はこちらに任せてください。貴方は帰って結構です」
そう言いながらバーボンはスコッチに近づく
ラ「いや、君こそ帰っていい。ここは俺がやる」
バ「何!?」
ライの発言にバーボンは怒る
スコッチが二人にやめろと言おうとするが息を吸うたびに血を吐き出してしまう
ス「ゴホッ」
バ「スコッチ!」
バーボンが駆け寄ろうとした瞬間
?「止まれ」
何者かに首筋に刃物を当てられる
それはライも同じだった
ラ「おまえ達は…」
?「組織とは無関係だ」
?「だが、情報は欲しい」
?「だから…」
バーボン、ライを抑えてる者以外にもう1人
そいつはスコッチの元へ行く
バ「何する気だ!」
?「毒の具合を見るのさ」
大丈夫危害は加えないよと目元だけ見える彼は優しく笑う
ラ「組織とは関係ないと言うが…ならお前達は何者だ?」
ライを捕らえてる者が言う
?「…組織と相反する者…とでも覚えてもらおうか」
?「組織は敵だとは思ってないみたいだがな!」
ラ「相反する者…」
?「うん!ちゃんと効いてるね!苦しいよねーごめんね」
即効性だったからと言う
彼はスコッチを背負おうとするが
バ「!!スコッチをどこへ連れて行く気だ!」
?「うちで治療するのさ!うちに解毒剤があるし…あ、そうだ」
背負うのを一旦やめライから拳銃を奪う
ラ「何する気だ?」
?「まぁ見てて」
バンッ!
彼は壁に1発打ち込みバーボンを捕らえてる者の荷物から人形の人形を出す
ラ「偽装工作か…」
?「正解ちょっとごめんねー」
ス「!?」ゲホッ
バ「何してるんだ!!」
彼はスコッチの服を脱がせる
それに驚いたバーボンは叫んだ
?「何ってさっき彼が言った偽装工作!本人の服や血痕がないと怪しまれるでしょ?」
彼は下着類はそのままにして持ってきていた服とをスコッチに着させ、スコッチが来ていた服と持ってきた別の下着類を人形に着させて血を染み込ませる
そして火を放った
?「さて、じゃ!ここは5分後に爆発するからね!」
そう言って彼は屋上を飛び降りた
それに続くようにバーボンを捕らえてた者がスコッチを背負い同じように降りていった
?「スコッチは拳銃自殺をした。組織の跡を残さないということで燃やしさらに重ねて建物を爆破した。爆破はバーボン、燃やしたのはライ。世間には火が屋上にあったガスボンベに引火した。以上」
ライを捕らえてた者がそう言い残して二人のあとを追った
残された二人は急いで現場を離れ爆発した建物を見た
((あいつらは…何者だ…調べてみる価値があるな))
そう思いながら二人は手筈通りことを進めた
スコッチはバーボンを捕らえてた者に背負われながら考えていた
ス(こいつらは組織のヤツらではない…情報が欲しいから俺を連れて帰る…二人がNOCという情報も得ている…どちらかが俺を連れて帰ると言い出さないように動きを封じ俺を喋らせなかった。二人はお互いがNOCだと分かっていないから…連れて帰るとは言えない)
そんなことを考える
欲しい情報だけ抜き取って殺されるのかもしれない
そんな考えも過ぎるが、なぜだか彼等はそんなことはしないと感じてしまう
ス(しっかし…止まらねぇな…口の中が気持ち悪いし頭も痛い。体の中がズクズク痛む…意識を飛ばしそうだ)
?「なぁいさっくん」
い?「なぁに小平太」
さっきスコッチを見ていた彼はいさっくん…というらしい…?
スコッチを背負っている彼は小平太というらしい
小「こいつまだ吐いてるぞ??私の服が血だらけだ!」
?「確かに多すぎるな…少し血を吐くぐらいのやつじゃなかったか?」
い?「えぇー…なんでだろ……ぁ」
その小さな「ぁ」にスコッチとライを捕らえてた者が察する
ス(もしかして…俺死ぬんじゃ…)
?「おい!伊作!そのいやぁ〜な『ぁ』はなんだ!!」
いさっくんと呼ばれた彼は伊作というらしい
伊「いやぁ〜あの…その…予定の毒より数倍強い…僕達が受けたら軽い方の毒を持ってきてしまいました…ごめんなさい!!」
その言葉にスコッチは(あ、もうダメだこれ)と意識を手放した
?「何やってんだ伊作ぅぅ!!こんな時に不運を発動させるな!!普通の人にとっては下手したら死にそうになるやつじゃねーか!!」
だから俺は痺れるぐらいでいいって言ったんだ!!血なんて少し切ればいい!!と彼は怒鳴る
伊「だってだって!!切るの痛いじゃん!!この時代の人達はみんな体綺麗なんだから無闇矢鱈に刃を立てたくない!!」
?「体の中はいいのかよ!!」
伊「見えないじゃん!!」
?「その自論はなんなんだよぉぉ!!」
小「なぁなぁいさっくん…こいつ気絶してるぞ?」
言い争っている二人の会話の間に言った内容は大変重要な事だった
伊「わぁ!!大変だー!!僕は先に戻って解毒の準備するから!!あまり揺らさないように、慎重に早く来てね!!!」
と言って伊作はスピードを上げてその場を後にした
?「俺達も行くぞ」
あまり揺らすなよと言ってスピードを上げる
小「いさっくんの注文は多いなー」
小平太は揺らさないよう注意しながらスピードを上げた
その日の夜あの屋上から家々の屋根を駆け巡る3人の影を見た者は誰もいない…