出張
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『お帰り』
『待っていてくれたのですか?』
11時を回った頃帰宅したハヤテ。
『来てくれって言ったんだから、起きて待ってなきゃダメでしょ?』
そう言って笑う彼女の笑みに癒される思いがした。
離れている時間がすごく長かった気がする。
彼女を見た途端に満たされる安心感。
『‥‥‥ナナシさん』
ハヤテは彼女を抱き締めた。ギュッと強く。
『どうしたの‥‥‥?』
突然の事で、最初は驚いたようだったが。
彼の胸にすり寄って、なだめるように彼女も抱き締め返す。
『早く貴女に会いたかった』
静かな声が耳元に響いた。
『私も会いたかったよ』
『本当ですか?』
少し体を離し見下ろすと、ナナシはコクンと頷いた。
見つめられて恥ずかしいのか彼女は微かに頬を赤くして。
そんなナナシをますます可愛いと感じるハヤテ。
指で唇に触れるとそのまま口付けた。
『んっ‥‥‥っ』
漏れる声を聞きながら、抱き締めていた手が服をはだけて、肌に触れて。
側にあったソファーに押し倒す。
『ンッ‥‥‥ハヤテ、ここじゃ無くて‥‥‥』
恥ずかしそうにしながら半裸の彼女が胸を押してきた。
『ベッドじゃないと落ち着かないんですか?』
『‥‥‥うん』
イイ感じに乱れたナナシを見ると、ベッドへ移動する時間も惜しいが。
『貴女の願いなら、仕方ないですね‥‥‥』
この後の事を考えるとその方が良さそうだ。
『ネクタイ、外して貰えますか?』
『ネクタイ?』
『上着は脱いでおきたいので‥‥‥貴女が脱がせて下さい』
見下ろしながらハヤテは、彼女の手を掴み首元へとやる。
ネクタイに集中し外そうと彼女は指をかけた。
『んー?アレ?』
思っていたよりも複雑なのか首元で戸惑う手。
『ここですよ』
彼女の手を握り、緩める箇所へ導いた。
スルスルとほどけ、一安心。
持っていたネクタイをハヤテへ差し出した。
『はい、とれたよ』
『ありがとうございます』
それを受けとるハヤテ。
と、そのまま彼女の両手首にグルグルと巻き付けていく。
『ハ、ハヤテ!?何やって‥‥‥』
『逃げたり暴れないようにです』
キュッと、きつく縛るとニコリと笑った。
『に、逃げたりしないし、暴れないから‥‥‥コレ外してよ』
『イヤです』
『こんなの恥ずかしい』
『この後もっと恥ずかしい事をするのですから、この程度で音をあげられては困ります』
『えっ!?』
妖しい笑みを浮かべ、ハヤテは半裸の彼女をお姫様抱っこすると、ベッドルームへと消えていったのだった。
終
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