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『寒い寒い寒い!』
スイッチをいれるとナナシはそそくさとこたつに潜り込む。
『あったかー』
ひとりで占領中のこたつ。
じんわりと体に暖かさが染み込んでいくこの至福。
『みんなこの寒い日に任務かー‥‥‥リーダーも鬼だなぁ』
自分も今帰ってきたばかりなのだが、誰も居ない事にぼやきが漏れる。
『あー‥‥‥眠くなってきた』
雪の降る中での寒くてハードな任務の後だ。
疲れからの睡魔がどっと襲ってきた。
『マントだけ‥‥‥でも脱が、なきゃ‥‥‥』
ゴソゴソモソモソとこたつの中で装束を脱ぎ始める。
*****
『さっみぃー!凍える!凍死する!』
『うるさいぞ飛段‥‥‥』
『角都よぉ、そこは凍死出来るもんならしてみろ!ってゆうツッコミだろー?つまんねぇ奴だなぁ』
ひとりだけ騒がしい飛段に角都は視線を送るだけ。
寒さで衣装が半分凍っているような状態。
衣装下、裸の飛段が騒ぐのも無理はない。
そんな2人が部屋に入る。
『こたつだ♪こた‥‥‥』
ウキウキした足取りでこたつに近付いたが、異様な物体に足が止まる。
『なぁ、角都。コレ何だと思うよ?』
『知らん。犬神家か?』
『ありゃ足だろ』
こたつから万歳の格好をして寝転ぶ人物。
脱ぎかけの装束に顔は埋もれている。
『ったく、誰だよ一体』
仕方なく剥がしてみる事に。
『コレでリーダー出てきたら爆笑だよな。てゆうか、俺らに寒い中任務行かせて、何自分だけぬくぬくしてんだよって話だ』
ブツブツ言いながらも一気に剥ぎ取った。
『ナナシじゃねーか』
『帰ったばかりのようだな』
湿っている装束に触れ角都が呟く。
『ひとりで占領とは生意気な』
『そっとしておいてやれ』
律儀に彼女の装束をたたみ、寝ているのを邪魔しようとする飛段を睨む。
『俺だって寒ィの!あったまりてーの!』
自分の着ていた服を脱ぎ“コレも頼む”と角都に放りいそいそとナナシの隣に寝転び何やらニヤニヤ。
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