会話
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指を組み“んー!”と腕を前にして伸びをするナナシ。
そのまま指をほどきなんとなく眺めていると。
『細ェ指してんだな、お前』
隣に座る飛段が口を挟んできた。
更には手を取り観察。
『しかも家事を全くしてねェ手だ』
からかうように続けてナナシを見る。
『家事は鬼鮫担当だもん』
『料理出来ねェ女は嫁に行けねぇぜー?』
『うるさいなぁ。玉の輿狙ってご飯作ってくれる人雇うからイイ!』
『‥‥‥て事は角都か?』
『あぁ、なるほど。角都さんならお金に困らないし随分持ってそうだよね。お嫁に行こっかな~』
今度はナナシがからかうように言うと、少々不機嫌な面持ちの飛段を見た。
『それを俺に言うかよ』
『自分から言ってきたくせに』
『はいはい、俺が悪かったよ。角都のとこになんか行くんじゃねェぞ。わかったな』
『うわぁ、全然悪びれてないじゃん。しかも命令ですか』
冷めた視線を送るとますます不機嫌な顔をする飛段。
『俺にしちゃかなり素直なセリフだぜ?』
心外そうに言ってきた彼に、ナナシは笑顔を向け肩にもたれかかった。
『知ってる。ホントは行くなって言われて嬉しかった』
ガシガシと彼女の頭を撫でる手。
照れ隠しなのかいつもより乱暴だった。
『つーワケで少しは料理しろよな。俺は肉しか食えねェからなァ』
『野菜食べれるようにならなきゃ作らない』
『あー、実は戒律にだなァ‥‥‥肉以外の食いモン厳禁っつー‥‥‥』
『ハイ、嘘!』
『ハ、ハンバーグに入った玉ねぎなら食えるっつーんだよ!』
『子供じゃない、それ』
結局、互いに譲らずイイ雰囲気から遠ざかってしまった2人。
ケンカするほど仲が良いと言われているが、恋仲になるのはまだ先の様子。
終
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