続ブラック・ホスピタル
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仲良くリンゴを食べるゲンマとナナシ。
『はい、アー‥‥‥』
『‥‥‥ーンッ!』
(あ゙ぁ゙あ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ーっ!!共同アーン、してんじゃねぇぇえ!?)
口端をピクピクさせながら額には『怒』マークを浮かべるライドウ。
悲しみを通り越しまた怒りが込み上げてきた様子。
本当はただ羨ましくて仕方ないだけだった。
『ン?』
『ア?』
うちひしがれているライドウにふと気付いたゲンマ。
『すげぇ顔してるけど、羨ましいのか?』
フフンと勝ち誇ったような笑いに、ライドウのハートがブレイクした。
そしてなんかの堪忍袋の尾が切れた。
齢31歳、大の大人・並足ライドウ。
とても生真面目な彼からは想像もつかない喋りが、ここでは書けないが脳内を往来していた。
白目剥きそうなほどキている様子。
『お、おお、お前の事なんかぁー!う、羨ましくなんかぁねぇわぁー!ガキャー!?』
気迫は鬼気迫る凄まじいものだったが、残念なことに、なんとも馬鹿っぽいセリフしか返せなかったライドウ。
ゲンマが憐れみのこもった眼差しを向けていた。
『可哀想なやつだな‥‥‥独身拗らせてるな』
『お前だって独身だろぅがぁあー!』
ゲンマはライドウの気迫などサラリと受け流し、ススッとナナシの腰に腕を回し抱き締めシレッとしていた。
『既婚と変わりねぇし‥‥‥今から子作りするから邪魔すんじゃねぇぞ』
ポテッと、またまたナナシは寝かされて、ゲンマもいそいそ布団をかぶる。
『アホーッ!?病院でナニやってんだ!!』
『あぁん?病院だからイイんじゃねぇか。結果がすぐわかるってもんだ』
『ひ、開き直ってんじゃねぇー!?』
ナナシはちょっと不安そうな顔をゲンマに向けていた。
『ゲンマ‥‥‥』
『ん?アイツからかってるだけだから。けどマジで子供は欲しいと思ってるぜ』
やっぱり優しい笑った顔に安心する。
嘘がつけるほど器用な人じゃないと知っているから。
『うん!』
自信をもって答えられる。
そうして、ライドウを無視して熱いキスを交した2人だった。
『だぁーっっ!ヲイ!?』
背後でギャーギャー喚くライドウにせっかくのキスをやめると、“悪いな”と囁く。
ゲンマはナナシの唇をなぞって余韻に浸っていたがポンポンと頭を撫でた。
『ったく、うるせぇ奴だなぁ』
そう呟くとゆっくりと起き上がって、いつもの仏頂面を向ける。
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