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任務を終え自宅へと帰ったカカシは部屋のソファーの上でうたた寝をしていた。
“疲れた”と言う程の任務ではなかったが、その寝顔は穏やかで安眠である事が伺える。
しかしそれも長くは続かなかった。
『あっ‥‥‥!』
ガツン!
『っ~~~~!』
額に走った痛みにカカシはボンヤリとしながらもそこを押さえ呻き声をあげる。
彼が眠っていたのはナナシの膝枕。
そのナナシはというと、寝ているカカシによって動く事が出来なかった為、テーブルにあった彼の愛読書をコッソリ読んでいた。
ところが手を滑らせその愛読書は真下にいたカカシの額を直撃、という訳だ。
『ぅうぅぅ‥‥‥』
『カカシ、ゴメン!?』
まだ状況を把握できてないカカシは目を閉じたまま呻いている。
謝りながらナナシは赤みを帯びたカカシの額をゆっくりさすっていた。
『ん‥‥‥?』
だらりと垂れたカカシの手が、下に落ちていたイチャイチャパラダイスに触れる。それを取り上げると自分の目の前にもってきて、しげしげと見つめた。
『あぁ、これか‥‥‥』
そう呟くと額の痛みの原因と自分に起きた事を理解したようだ。
『読んでた?』
眠そうな顔で視線を本からナナシへと向ける。
『ぁ‥‥‥う、ん』
大事な愛読書を無断で読んでいた事に気不味さを感じながらも、ナナシは小声で返す。
『彼氏を膝に乗せて18禁の本読むって‥‥‥どんな気分になるんだろうねぇ』
意味深な笑みと口調で、額を撫でる彼女の手を握りしめると指にキスをした。
色んな意味でドキッとするナナシ。
カカシは痛みのおさまった額をさすりながら起き上がり、本をを再びテーブルに置いた。
『‥‥‥怒ってる?』
『ん?どうだろう。おでこ痛いしなぁ。責任取ってもらおうかな』
全く怒っている様子はなかったが、再び意味深な言葉にナナシの不安は晴れない。
『責任って‥‥‥何したらイイの?』
『今から俺とイチャイチャしよっか』
『イチャイチャ?』
『そう、イチャパラごっこ』
『イチャパラごっこ‥‥‥?』
不意に、先程読んでいた本の内容が無意識に頭を過る。
18禁となっているだけのことはある、それ相応の事が書かれていたイチャイチャパラダイス。
隣りに座るカカシがその様子を見て彼女を押し倒した。
『今、何考えてた?本の事思い出してた?』
『そ、そんな事‥‥‥』
カカシに押さえ込まれ身動きを取ることも出来ず、考えてる事もバレていて。
返す言葉が見付からない。
『わかりやすいなぁ』
頬を赤くして何とも言えない表情をするナナシを見て、カカシは楽しそうに笑みを浮かべる。
『そういう素直でカワイイとこ見せられると、彼氏としては色々したくなるよ‥‥‥』
首筋に唇をあて軽くキスをすると、体を重ねた。
『っ‥‥‥ン』
『ナナシの体、温かいし柔らかいし、気持ちイイから離れたくないんだよねぇ』
ナナシの腰に腕をスルリと回しこみ抱き締める。
ちょうど胸の辺りに顔がくるため更に柔らかな彼女を感じる事が出来た。
首にかかる髪のくすぐったさを感じながら、ナナシもまた彼の頭を抱き締め、髪を撫でる。
カカシに抱き締められるのは好き。
外では頼れる上忍が、自分だけに見せる甘えた仕草も愛おしくてたまらない。
『さ、もう暇とか言わせないよ』
そんな、好きで仕方ない彼に求められるのは、自分を必要とされていると感じることが出来て嬉しくなる。
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