チェリー・キス
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『ハイ、どうぞ』
キッチンへからやってきたカカシがテーブルに白い器を置く。
中には山積みの朱色やら濃いピンクやらのサクランボ。
甘酸っぱい香りが広がる。
『イイ匂い。どうしたのコレ?カカシが買ってくるなんて珍しいよね?』
ていうか買う姿も、持ってる姿も似合わない!と、ナナシは笑う。
『任務でコレ収穫したお礼にもらったんだよ。似合わないなんて酷いなぁ。そんなこと言うとあげないよ?』
ススッと器を抱え込み、見せ付けるように一粒食べて。
『うん、甘くて美味しい!』
と、わざとらしい感想を言う。
『ズルいー!私にもちょうだいー!』
『ダメー』
キャイキャイ騒ぎ、わらわら手を伸ばし‥‥‥争奪戦を繰り広げる中。
『コレなら食べてイイよ?』
クルッと振り向いたカカシの口にはサクランボ。
それを指差し、意味深な、いや極上の笑みを浮かべる。
『綺麗なお姉さんとお酒を呑むお店で、オジサンがやってそうなヤツだよね‥‥‥』
溜め息ついて呆れるナナシは、カカシに冷ややかな視線を送る。
しかし、妙にそういうセクシーポーズが様になるからやっぱりドキッとさせられるのも事実。
『食べないの?』
カカシが誘い口調で煽ってくる。
『‥‥‥食べない』
『これ食べなきゃボールのサクランボはあげないよ?それでも?』
『ぅう‥‥‥』
ナナシの届かない所へサクランボをやり、答えのわかりきった2択を迫る。
言いだしたら聞かないのがカカシ。
こういうキスも悪くはないが、何か企んでいる気がする。
『1回しかやらないからね』
渋々サクランボの口移しをやることに了承。
コクンとカカシはニッコリ笑う。
恥ずかしそうにしながら、ナナシはカカシの肩に手をついて唇を寄せる。
サクランボをくわえるようにすると。
『っ‥‥‥ん』
互いの唇も重なる。
サクランボを取ろうとするが、何故かカカシは離さない。
サクランボを離してくれなければキスも終われない。
ナナシは首に腕を回して、頭を抱えるように引き寄せた。
そして角度を変えより唇を重ねあわせ少しきつめのキスをしてみる。
『ゥンー?(あれ?サクランボ無い?)』
ナナシの口の中には当然ない。
と、なるとカカシの口の中へ転がり込んだことになる。
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