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カカシの任務が終わった日。この日はデートと決まっていた。
しかし彼が帰ってくるのはいつも遅い。
だから夜からのデート。
『カカシ、遅いなぁ』
街灯近くの木の下でナナシはカカシを待っていた。
そんな中、ガサガサッと枝が揺れる。
ストン
『ひゃっ!?』
『やぁ、お待たせ』
目の前に現れてくれたのはいいが突然で、しかも至近距離過ぎるカカシにナナシは驚き、声をあげる。
『んー‥‥‥』
チュッ
『‥‥‥っ!』
そして、いきなりのキスと包容の同時攻めをされてしまった。
『んっ‥‥‥もぅ、いきなりなんだから』
突然すぎる行動についていけない彼女にカカシはニコリと笑みを浮かべた。
『いきなりしなきゃ、外でキスなんてさせてくれないでしょ?』
頬を赤くし、ほどよく色気をまとった彼女にカカシは満足気だ。
ナナシのちょっと潤んだ目とか、唇がたまらないんだよ。‥‥‥と続け嬉しそうに笑顔を向ける。
そんな顔をされてはナナシも何も言えなくなってしまう。
2人はその場でしばし雑談。
『任務から帰ったばかりで疲れてるんだから、今夜はゆっくり休んで、デートは明日にすればよかったのに』
『会ったばかりなのにそういう事言わないで欲しいなぁ』
『心配してるの』
『大丈夫だよ。ちゃんと休んでるから心配しないで。さぁて、深夜デートに行きますか』
足軽に歩を進めるカカシだが、ナナシは納得していない面持ち。
里に帰ってすぐ会ってるのだから休めるはずない。無理をしているのではないか?と心配になる。
カカシがいつも、夜遅いデートでも色々凝った事してくれていたのを知っている。
だからいつか、お返しをしたいとも考えていた。
『私、お腹すいたなぁ』
と、《お返し》どころか仇返しなナナシの発言。
こんな時間にもなると、ロクに食事が出来るお店は空いていない。
『じゃあ、開いてるとこ知ってるからそこ行こうか』
と、言って行きつけと思しき場所へと向かった。
【close】
『‥‥‥いつも開いてるのに』
『今日、定休日じゃないの?』
『そう言えば‥‥‥』
カカシは思わず、真剣に『うーん』と困った顔。疲れた顔にプラスされると、何だか痛々しいほど辛そうな表情であった。
が、ナナシはここが遅い時間までやっていて、カカシの行きつけとも知っていたし、今日が休みなのも知っていた。
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