おまけ


「藤真、最近何か変わったよな」


部活を終えて着替えていると、花形が突然言った。


「変わったって、どんな風に？」

「んー…何と言うか…何か吹っ切れた感じがするな」


吹っ切れた…まぁ確かに名前を部屋に誘うまで結構色々考えてたし、しかも初体験まで済ませてしまった訳だから、確実にレベルアップしたってことだよな…。


「まぁ、お前もその内分かる日が来るさ。そう焦んなって！」


少しおどけて言うと、花形はフゥとため息を吐いた。


「藤真、お前って案外分かりやすいタイプなのかもしれないな」

「は？」

「…大事にしてやれよ？」


花形は微笑みながら部室を去った。


（やっぱ、アイツはすげぇ男だ）




半裸で立ち尽くす藤真の胸元には、赤い跡がついていた。



おわり


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