シャツが乾くまで
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『まさかこんなことになるなんてね。あ、タオル取ってくるから待ってて』
パタパタと家の中に入って行く名前さんの制服は雨に濡れてインナーが透けて見えていた。男子高校生にはちょっと刺激が強過ぎる。俺は理性を保つのが精一杯だった。
タオルを渡され軽く拭いた後、2階の名前さんの部屋に通された。
『信長くん、シャツ脱いで?風邪引いちゃうよ。洗って乾燥機にかけてあげる』
名前さんだって濡れているのに、自分のことより俺の方を心配してくれている。本当に優しくて、ますます惚れてしまう。
「名前さんこそ、風邪引きますよ?」
ジッと見る訳にいかず、目を逸らし、指さしながら俺は言った。そこで初めて透けていることに気が付いたのだろう。突然胸元を隠し、カーッと顔を赤らめた。その可愛い仕草に、俺の理性はもう限界を迎える。
「俺が、シャツ脱がせてあげますよ」
そう言うと、名前さんはただ黙ってコクリと頷いた。
拒絶されないってことは…良いんだよな…?
俺は上から1つずつボタンを外していった。手が震えて上手く外せない。
全部外れた時、シャツが滑るように床に落ち、華奢な肩が露わになった。名前さんは恥ずかしそうにしている。
『わ、私も…信長くんのシャツ脱がせてあげる…』
今度は名前さんが俺のシャツのボタンを1つずつ外していった。
『しっかり男の身体だね…』
「そうっス。俺は男です。だから……」
俺は名前さんをベッドに押し倒した。この体制で見る名前さんを何度も想像したけれど、思っていたよりエロくなかった。むしろ俺の腕にスッポリと包まれていて、小さくて壊してしまいそうで怖いくらいだ。
「名前さん…」
『…はい』
「俺、大事にします。だから…」
『…うん。シて?』
名前さんの腕が俺の首に回り、これまでしたことがないくらい深く、深く唇を重ねた。舌を入れると優しく受け入れてくれた。何か別の生き物なんじゃないかというくらい、ウネウネといやらしい動きを繰り返す。
自然と手が名前さんの胸を掴んでいた。程良く手に収まり、柔らかくて温かかった。
『んっ…ふぅっ…』
名前さんがいやらしい声を出している。こんな声、初めて聞いた。元彼もこの声を聞いたのだろうか。大学生だって言うし、そりゃあ当然か…そう思うと急に悔しくなり、俺は名前さんの首筋に噛み付いた。
『あっ…んんっ…信長…くんっ……んぁっ…』
チュゥッと音を立てて吸い付けば、真っ赤な跡になって浮き出てくる。そこを指でなぞってみると、名前さんの肩はビクリと震えた。その時、名前さんの手が俺の下半身に触れた。予想していなかった快感に思わず身体が震えてしまう。
「……っ…ちょ…待っ…て…」
『…気持ち良い?』
名前さんは、ぎこちない手つきで俺のを上下に擦った。先走ったモノで先端が濡れていて、気付かれないかと焦ってしまう。でもそんなのがどうでも良くなるくらい、気持ち良かった。自分以外の人に触れられるのが、こんなにも良いと知らなかった。
何だか俺だけ触られているのが恥ずかしくて、俺も名前さんの下半身に触れた。そこは下着の上からも分かるくらいに濡れていて、それがまた俺を興奮させた。ゆっくりと下着を脱がすと、そこには初めて見る名前さんのモノがあった。何かを訴えるようにヒクヒクと震えている。
(ここか…?)
指をあてると、吸い込まれるように奥に入っていった。
『んっ…あぁっ…』
思ったより中は窮屈で、指を上下左右に動かしてみると、名前さんの身体はビクビクと反応していた。
(こんなキツくて、ホントに入るのかよ…)
俺は内心焦っていた。上手く出来なくて名前さんに嫌われたらどうしようかと。悶々と考えていると、名前さんが口を開いた。
『信長くん……挿れて…?』
ここでふと、思い出したことがある。
「あ…その…俺…アレを用意してなくて…」
〝アレ〟とはコンドームのことだ。まさかこんなことになるとは思っていなく、用意できていなかった。
すると、名前さんはスッと立ち上がり、引き出しから小さな箱を取り出した。
『用意…してあるよ…』
恥ずかしそうに目を逸らし、封を切って1つ取り出した。
「それは…元彼と使ってたヤツですか…?」
『えっ…?』
「俺…それは使えないっス…」
言ってしまった。でも、このまま流されるのが嫌だった。俺との初めてに、前の男の影なんて要らない。
『元彼のこと、知ってたんだ』
「…さっきたまたま聞いちゃったんス」
『私、元彼とはシてないよ…?』
「えっ…」
『これも、信長くんの為に自分で買ったやつだし…。私の〝初めて〟貰ってくれる…?』
頬を紅く染め、潤んだ瞳で俺を見つめる名前さんはいつもの何百倍も綺麗で、俺はもう本当に余裕が無くなってしまった。
コンドームを装着し、名前さんの入り口にあてがう。
(この辺…だったよな…)
グッと押し込んでも入っていかない。もっと下か?いやいや、そんなことは…。
『ココ…だよ』
名前さんが誘導して、入り口がようやく分かった。フゥと息を吐いた後、俺はゆっくりと自身を埋め込んでいった。
『……っ……うぅ…』
「うあ…キツッ……い、痛くないですか?」
『大丈夫…早く、信長くんと1つになりたいから…』
名前さんは俺をドキドキさせまくって殺そうとしているのではないだろうか。もう名前さんのことしか考えられない。
少し強引に押し込むと、引っかかっていた何かが解けたように、奥まで飲み込まれてしまった。
「くっ……ヤベ…何だコレ……」
『我慢しなくて良いよ…?』
我慢なんてできるはずがなかった。俺はもう何も考えられず、ただひたすらに腰を動かしていた。名前さんは少し苦しそうに俺の手を握り締めている。
ぎこちない動きで、お互いの吐息と肌がぶつかる音、ベッドが軋む音が響く。
「…ハァッ…ハァ……っ…も…限界…です…」
『……っ…いいよっ…全部…ちょーだい…』
この時はもう本当に何も考えられなくて、ただ本能のままに、奥に向かってひたすら快感の待つ方へ突き抜けて行った。吐き出したモノがコンドームの中でジワーッと広がる感覚が気持ち悪かったのを何となく覚えている。
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