茜さす
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『あの日の空、何であんなに綺麗やったんやろう』
「気持ち次第なんちゃう?あの日は俺もお前も感情高ぶりまくりやったから」
南は窓の外を眺める名前の肩をそっと抱いた。
「何だってええ。お前と並んで見れるんやったら」
名前は南の身体に体重を預けた。すっかり慣れたこの肩に初めて抱かれたのは、あの茜色の空を見た日だった。
『あー、ついこの間のようで、その間にホンマに色々あったけど…やっぱ烈と一緒におって正解やった』
「…それはお互い様やな」
『プッ…あん時と同じ言葉や。ホンマ、変わってへんなぁ』
笑い合っているとドアが開き、娘が起きてきた。
『もう起きたん?』
「んー…おきた…」
「せや、今日は久しぶりに外で飯食うか」
「!!くう!!」
眠そうにしていたはずなのに、娘は急に元気になった。
『何が食べたいん?』
「とろろそば!!!」
「渋〜…」
そういう訳で、もう何度目かの2人の記念日を迎え、今年は蕎麦屋でディナーを楽しんだ。
その日はたまたま、とろろが売り切れだった。
「見てみ。コイツの頬っぺた」
『あっ…ホンマや』
拗ねて膨れた娘の頬は、あの日の茜色になっていた。
あの光景は、今もやっぱり忘れていない。
おわり
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