茜さす
NAME CHANGE
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南が教室に入ると、名前は既に友だちと久しぶりの再会で楽しそうにお喋りをしていた。こうして見ると、至って普通のクラスの女子、といったところだが、インターハイから帰ってきたあの日から、もうとっくにそんな風には見えなかった。
授業中、時折名前の方に目を向けると、ぼんやりとしていて、あまり聞く気が無いようだった。たまに口元が緩んだりしていた。
(妄想でもしとんのか?やっぱアホや)
そう考えている自分の口元が緩んでいることに気が付いた南は、ふと我に返り教科書に目を向け直す。1学期とは違い、自分の中で名前の存在がどんどん大きくなっていることに改めて気が付いた。
南は、部活に混じって練習はするものの、これまでより少し早めに切り上げて帰った。いくら国体に出るとは言え、一応は受験生だからだ。まだ明るく、高い秋空の下をぼんやりと歩く。
ふといつもの河原に着き、何となく土手を見下ろすと、そこには名前が1人ポツンと座っていた。
南は迷わず、降りて行く。
「もしかして、待っとった?」
そう言うと、名前がバッと顔を向けた。想像していたよりもずっと早く南が来たため、驚いたのだ。
『ま、待ってへ……いや、うん。待っとったわ』
突然、素直に言った名前を見て、南は何だか調子が狂う。しかし、南はもう分かっている。
お互い想い合っている、と。
そして今日は伝えるべき日なんだ、と。
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