南side.
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文化祭なんて正直ダルかった。しかもうちのクラスは映画を撮るんだとか…。まぁ準備は面倒くさいが、当日は上映だけだから楽で良い。俺は迷わず小道具係に手を挙げた。
色々話し合い、足りない物を買いに行くことになった。あみだくじで一番に当たった時は心底嫌だったが、それは一瞬にして明るいものになった。
『当たってもーたな。でもお釣りでアイス買うてええなら、まぁええか』
このアイスを買えるだけでヘラヘラしているクラスの女子は名字。俺が少し前から気になっている子だ。気になっていると言っても好きなのかどうかは分からないが、ただ名字は他の女子とは少し違う気がする。
「お前、パシリさせられてんのとおんなじなんやで。ようそんなヘラヘラしてられるな」
『えー、だってレアやん!クラスの男子と二人で買い物なんて』
〝クラスの男子〟…確かに自分はクラスの男子の一人だが、何だか少し距離感があるというか…現実を突き付けられたようで少し虚しかった。
『南って、髪の毛サラッサラなんやなぁ。風に靡いて美しい〜』
何やねん、それ。お前の方がサラサラやし、ええにおいまでしとるやんけ。
「ベッタベタよりええやろ」
『素直やないなぁ』
そう言った名字はツンと口を尖らせていた。何やねん、それ。可愛いトコあるやんけ。狙ってやっとったらホンマ女子は信用でけへん。
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