My Little-Big Girl
NAME CHANGE
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『この人さ、同じ学科で一番身長大きくて、体重も一番多かったんだよね。で、私が学科で一番小さくて軽かったの。友だちが面白がって凸凹コンビだって撮ってくれたんだ。だけど、この人最近結婚しちゃってさ…何か2人で写ってる写真を堂々と保管できなくて。それでここに入れてたってわけ』
「そ、そうか…」
『何?ヤキモチ焼いたの?』
「べ、別にそんなんじゃねーよ!」
名前はニヤニヤしながら俺の顔を覗き、そっと手を握った。
『あのね、ちゃんと好きでもない人と同棲なんてする訳ないじゃん』
「そ、そうだよな…ゴメン…俺…」
『ノブ、かわいい』
そう言って、チュッと触れるだけのキスをしてくれた。少し恥ずかしそうに微笑む名前を見られるのは俺だけなんだと思うと、写真に写すのさえ惜しい。
身体は小さいけれど、重い買い物袋を持つし、こんなにも大きくて温かい心を持っている。そんな名前がやっぱりすげー好きだと改めて思った。
『さ、ご飯食べよ?冷めちゃう』
名前は俺の手を引き、リビングに行こうとする。俺はその手を自分の方に引き返し、ギュッと名前を抱き締めた。
『ノブ…?』
「飯食ったら、名前も食いたいんだけど…冷める前に…」
そう言うと名前の鼻がクスリと音を立て、俺の耳元に口が近付き小さく囁く。
『たぶん、ずっと冷めないけどね』
おわり
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