My Little-Big Girl
NAME CHANGE
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家に着き、名前が夕飯の支度、俺は片付けを始めた。最近同棲を始めたばかりで、仕事終わりにちまちまと荷物を片付けている。
何気なく蓋を開けた箱は名前の荷物だった。間違えたと思い閉じようとすると、ある物が目に入った。
〝ALBUM 〜大学〜〟
学生時代のアルバムか…と興味をそそられ、悪気も無くページを開く。そこにはまだ幼さが残る名前が写っていた。楽しそうに友だちとはしゃいでいる写真が多い。あー、俺も学生の頃はこんな感じだったなぁ…とちょっと懐かしい気持ちになりながら見進めていった。
ふと、最後のページのポケットに裏返しで1枚の写真が入っていることに気が付いた。
(これは…)
少し胸がザワザワしたが、今更ヤキモチもないだろうと、写真を取り出した。
そこに写っていたのは、やたらゴツい男と名前だった。男の方は俺が高校1年の時の、陵南のキャプテンみたいなタイプだった。2人は少しはにかんで、並んでいる。
見なきゃ良かった…と俺は思った。
そもそも名前と付き合ったのも、俺が猛アタックしてようやくOKを貰ってのことだった。もしかしたら、ホントは俺のことなんてお遊び程度にしか思ってないのか…?俺といる時も、こんな風に笑っているだろうか…。そう思うと急に不安になってきた。目は写真に向けられているが、焦点なんて合っていない。
『ノブ、ご飯出来た…って!わー!懐かしい!それ、学生の時のアルバムじゃん』
勝手にアルバムを見られても名前は怒るどころか、楽しそうにしている。少しホッとしたものの、この何とも言えないモヤモヤは残ったままだった。
「勝手に見ちまって、悪ぃ…」
持っていた写真を元のポケットに戻そうとすると、名前が写真をヒョイと取り上げた。
『えー、この写真めっちゃ懐かしい…あ、この写真さぁ…』
「写真取っておく程、ソイツが好きだったの?」
遮った俺の言葉に名前は驚いていた。
「俺と全然タイプ違うし…もしかして、俺がめちゃくちゃプッシュしまくったから付き合ってくれた…とか?」
『は?ちょ…何言ってんの?怒るよ?』
初めて聞くその声色に、俺は軽くパニックだった。冷静にならなきゃと思うけど、どうにもできない。
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