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名前が〝シンデレラ〟を飲んだあの日から半年くらいが過ぎた。
あれからすぐに赤ん坊が産まれ、名前は実家で子育てを始めた。今は育児休暇中のため、一日中子どもの面倒を見ている。
南、岸本、土屋の3人は、度々名前の元を訪れ、何かと協力していた。しかし岸本にも幼い息子がいて、土屋は仕事が忙しいのと実家から少し離れた街で暮らしている。そのため、なかなか頻繁には来られなかった。一方、南は実家の薬局を継ぎ、名前の実家は目と鼻の先にあるため、度々顔を出していた。
「邪魔すんで」
『邪魔すんのやったら帰って〜』
「…新喜劇か。つーか毎日コレやらなアカンか?」
『んもぅ…ノリ悪いなぁ』
13時になると昼休憩になるため、ほぼ毎日、南は昼食を持って名前の家にやって来た。特に何をする訳でもないが、名前と話し、まだ寝転んでばかりの赤ん坊と少し触れ合っていた。
そして南の休憩が終わる頃、一緒に家を出て少し散歩に行った。赤ん坊をベビーカーに乗せ、南と名前が並んで歩くとハタから見れば親子そのものだ。
「あら、名前ちゃん!お散歩?」
「ええなぁ!ママと一緒で〜」
『あ、はい。どーも』
昔から知っている近所のおばちゃん2人が声を掛けてきた。名前はあからさまな愛想笑いをして通り過ぎた。南がチラリと目線を送ると、こちらを見ながらヒソヒソと何かを話している。
「何や、えらい無愛想やな」
『あー、うん。ちょっとな…』
「…言うてみぃ」
『…実理と淳には言わんといてな』
名前は少し躊躇いながら、口を開いた。
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