でこれいしょん
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ぱちっと目を開くと、岸本の腕の中には名前がいた。汗でメイクが落ち、眉毛が半分消えている。そんな自分しか見ることがない久しぶりの姿が愛おしい。岸本はそっと額にキスをした。
それでも名前は起きない。このまま寝かせておこうと静かにベッドを出ると、さっき名前が描いた〝髭剃りサボった実理〟が目に入った。隣にはまだ〝でこれいしょん〟されていない、片面が真っ黒焦げのお好み焼きが並んでいる。岸本はマヨネーズに手を掛けた。
吹き出しの中に〝オマエガスキヤ〟と文字が描かれ、目がハートマークに変わった〝髭剃りサボった実理〟が話しているように、並んで置かれている。
『これじゃ、ソースもカツオも青海苔もかけられへんやんか』
名前が目を覚まし、マヨネーズを置いた岸本に背中からそっと抱き着いた。
(実習はどうやったん?)
(最近の高校生はマセとるわ)
(……何かあったん?)
(いや、まぁ、実はな…)
おわり
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