今、青春の1ページ
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今日から教育実習の先生が来るらしい、と学校中が少し浮かれていた。
毎年、この時期になると数人の大学生が実習にやってくる。そのほとんどは、この学校の卒業生だ。今年は私のクラスにも実習生が副担任として三週間来るらしい。
「ね、実習生、どんな人かな?」
『オモロイ人がええなぁ』
「えー、私はイケメン希望!」
友だちと盛り上がっていると、チャイムが鳴った。そしてガラリとドアが開き、入ってきたのは担任と、めっちゃ背の高いお洒落な感じの男の人だった。
半袖のシャツから出ている腕が逞しくて、思わず見てしまう。
「皆さん、おはようございます。今日から教育実習の先生がこのクラスの副担任となります。では、自己紹介をお願いします」
「体育担当の岸本実理です。豊玉の卒業生です。皆、ヨロシク!」
ニッと歯を見せる岸本先生の笑顔は凄く爽やかで、味気ない学校生活にさす光のようだった。
岸本先生は見た目通り、明るくてオモロイ人だった。それに、体育の授業で見せる運動神経の良さが特に男子から絶賛され、あっという間に人気者になっていった。
「岸本先生て、バスケ部やってんて!しかも副キャプテン!」
「えっ!うちのバスケ部ってめっちゃ強いやんな?凄っ!」
クラスメイトが今日も岸本先生を話題にしている。あまりミーハーなことはしたくないタチのせいか、私は皆ほどキャーキャー言ったりはしていなかった。
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