Oath Earrings
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから暫く話をした。
高校生の時の懐かしい話から、大学で起こった面白いこと、相変わらずサーフィンをしていること…とにかく話は尽きなかった。
そこに式場スタッフが来て、そろそろ御両親への挨拶が始まると言われた。仕方ないけれど戻ろうかとくるりと振り返った瞬間、イヤリングが外れ地面に落ちてしまった。
『あれ…どこ行ったかな…』
周りを見ても、イヤリングは見当たらない。もしかして、テーブルの下かな…としゃがみ込もうとすると、牧くんがスッと私の手を引いた。
「俺が見るから。せっかくのドレスが汚れるぞ」
『そんな…牧くんこそ、スーツが…』
「俺は平気だから」
牧くんはサッとしゃがみ込み、テーブルの下を覗いた。すると、牧くんのかかとの辺りにイヤリングが落ちていることに気付いた。
『あっ…牧くん、動かないで?』
「ん?あったのか?」
牧くんのかかとの方に手を伸ばした瞬間、牧くんが私の方を振り向いた。
すぐ近くに牧くんの顔がある。
私は動けなかった。牧くんがかっこいいことなんて、高校生の時から分かっていた。でもこんなに近くで見たことはなかったし、こんなにも色っぽい目をすることも知らなかった。
『ご、ごめん…そこに…』
少し後ろに下がろうとすると、牧くんが私の腕を掴んだ。
「目、閉じて」
牧くんて、こんなに積極的だったんだ…でも牧くんとなら、私……そう思いながら、私は目を閉じた。
すると、耳元でパチンッと小さな音がした。どうやら私の耳にイヤリングが戻されたようだ。
.