素晴らしきかな大阪文化
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ギャーギャー騒ぐ3人と1匹に呆れた南はベンチに座り込んだ。すると突然、ブル大佐が南の方に駆け寄り、のしっと南の膝の上に座り込んだ。
「えっ…ちょ…何…」
「ブッ!脚長いから椅子と間違えられたんちゃいます〜?」
『大佐!座り心地はいかがですか!』
「ぼちぼちブル!って言っとるで〜」
岸本と名前は大爆笑している。そして何故か土屋はブル大佐の翻訳を始めた。
「やっぱ南は優しい奴やって、動物には分かんねんな。目つき悪いけど」
「土屋、一言余計や」
と言いながら、南はまんざらでも無さそうな顔をしている。人であれ動物であれ、懐かれて嫌な気はしなかった。
『実理…見てっ!烈があんなに穏やかな表情を…』
「幸せって突然訪れるもんやねんな…」
もはやいつこの設定を終われば良いのか誰も分からなくなってきたその時、ブル大佐が南の膝を思い切り蹴ってベンチから跳び、走り出した。
「痛っ……何やねん、アホ犬!!」
「短い幸せやったなぁ〜」
『大佐!何処へ?!』
名前はブル大佐を必死で追いかけた。しかし大して走るのが速い訳でもなく、見失いそうになる。
『待ってやぁ…!せっかく、会えたのにっ…!』
諦めかけたその時、ビュンッと風を切って名前を追い抜く者がいた。
ふわふわの毛並みが一瞬プードルかと思ったが、それは人間の岸本だった。
「名前!大丈夫や!俺に任しとけ!」
ラン&ガンがお家芸の豊玉バスケ部副キャプテンというだけあり、そのスピードは凄まじかった。少し泣きそうにながら、名前も走るのを止めなかった。
そしてついにブル大佐が立ち止まった。
彼が見上げる先には、見知った顔があった。しかし息を切らした岸本と名前は声が出ない。
.