〝偶然〟に溺れる
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日曜日
明日からまた大学かと思うと憂鬱だ。本当は一日中ゴロゴロして過ごしたいが、冷蔵庫には飲み物しか入っていない。
(買い出し、行かなきゃ…)
眠い目を擦り、起き上がる。顔を洗って、ようやく視界が開けた。
時間はもう昼近い。スーパーに行って食料を調達し、作り置きおかずを作るとおそらく夕方になる。
(すぐそこだし、メイクしなくても良いや)
私は髪を整え、着替えだけをしてスーパーに行くことにした。
日曜日の昼間ということもあり、スーパーは家族連れが多かった。私は野菜コーナーで足を止め、葉物を選ぶ。
(ほうれん草と小松菜、どっちが良いかな…)
作り置きのメニューを想像しながら、どちらにしようか決めかねる。暫く悩んだ末、小松菜をカゴの中に入れて一歩踏み出した瞬間、前方から視線を感じた。
(えっ…うわ…あれって…)
前方には身長190cmのどこか不思議な雰囲気を醸し出す人物が立っていて、ジーッとこちらを見ている。そして、にっこり微笑みながらスッと手を上げた。
「名前ちゃん…だよね?」
声を掛けてきた人物は同じ大学に通う同級生の仙道くんだった。何故こんなところで、しかもこの時間に、よりによってスッピンの時に遭遇するのか……おそらく物凄い確率だと思う。
『あ、うん。よく私だって分かったね』
私はあまり顔を見られないように、少し俯きがちに話した。
「雰囲気違うから自信無かったけど、コレで確信した」
『え?』
仙道くんは私の鞄についている猫のキーホルダーを指差した。友だちと色違いでつけている物だった。
「このブサイクな猫つけてるの、名前ちゃんしかいないよ」
一応友だちもつけてるのに…と思ったが、少し特徴のあるキーホルダーが目印になってしまったらしい。仙道くんは指先で猫のキーホルダーをツンツンと触っていた。
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