スーパースターにムーンスマイルを!
NAME CHANGE
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
サプライズ当日
名前は、物凄く緊張していた。
3年生の教室沿いの廊下で待機していると、部員から携帯に連絡が入った。
〝キャプテン連れて来て〟
ゴクリと唾を飲んだ瞬間、諸星がクラスメイトと一緒に教室から出てきた。今だ…!!
『も、諸星先輩っ!!』
名前の声が廊下に響き渡り、そこにいる全員の視線を浴びた。諸星は驚いていたものの、すぐに表情が緩んだ。
「どうしたんだよ。わざわざここまで来て」
『あ、あのっ……(ニヤニヤしない!真剣に!感謝を込めて…!)ちょっと来てくれませんか!せ、先輩と話がしたいんです…』
名前は緊張のあまり、真っ赤な顔で涙目になりながら振り絞るような声で言った。
「…分かった。行くよ」
周りのクラスメイトにニヤニヤと小疲れながらも、諸星は真剣な表情をしていた。それを見た名前は、サプライズが勘付かれなかったことにホッとした。
パーティを行う多目的室に向かう途中、何故か2人は無言だった。
(どこまで行くんだ…?)
(多目的室方面って、怪しまれないかな…)
お互い牽制し合いながらただ足を前に進め、あっという間に目的地に到着した。
『…ここです』
ガラリと思い切りドアを開けると、何度目か分からないクラッカーの音がパンパンと鳴り響いた。諸星の登場を待ち侘びた部員たちはワーワーと盛り上がる。
「ビックリしたぁ……な、何だよ皆いたのかよ…」
歓喜の声を上げ、感動のリアクションを取ると誰もが予想していたため、諸星のこの反応は意外であった。
.