スーパースターにムーンスマイルを!
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『じゃあ、私が諸星先輩を誘き出せば良いのね』
「〝誘き出す〟って…もっと言い方あるだろ」
今日はバスケ部の2年生だけで集まり、引退する3年生を送り出すサプライズパーティーの計画をしていた。
内容は至ってシンプルで、3年生に気付かれないように呼び出し、軽食やお菓子をつまみながらワイワイ過ごすという物だ。
3年生を1人ずつ呼び出し、キャプテンである諸星は最後に登場するというシナリオだ。その諸星を呼び出す係がマネージャーの名前という訳だ。
「名前は顔に出やすいんだから、絶対バレないようにしろよ」
そう言われると、逆にどんな顔をして諸星を上手く連れ出せば良いのか名前には分からなかった。
インターハイでベスト8という結果を出せたのは、やはり諸星の存在は大きい。〝愛知の星〟と呼ばれるだけあって、インターハイでは特に輝いて見えた。
山王工業に勝った湘北との試合はどうなることかと思ったが、相手がベストコンディションでは無かったこともあり、大差で勝つことが出来た。前日の山王のディフェンスを見て思うことがあったのだろう、諸星は「ディフェンスに手を抜くな!」と叱咤し、全力で湘北にぶつかった。
それは相手への最大限の敬意であり、名前は感動した。監督さえも涙を流したことを鮮明に覚えている。
そんな諸星がもうすぐ引退する。チームをここまで引っ張ってきたキャプテンに、感謝の気持ちを伝えたい。名前は急にプレッシャーを感じ始めた。
(…なるべくニヤニヤしないようにしよう。ちょっと真剣な感じで言えば、タダゴトでは無い感が出るし!)
そう決意し、何度も何度も頭の中でシミュレーションしたのだった。
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