Lifelong Medicine
NAME CHANGE
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(……何でこうなったんやろ)
身体もシーツもドロドロで、何から手をつけて良いか分からない状態だった。
『さっき言っとった、ずっと手握っとるってやつな……私が先やったら、烈もしてな』
少し寂しそうにシーツを剥ぎながら、名前は言った。
「……俺より長生きせえ。お前がおらん人生なんて、考えられへん」
南の言葉に名前は顔が緩む。
『ほな、洗濯してお昼にしよか。2人で食べるの久しぶりやな』
いつか訪れる最期の時も南が安心できるように、一番の薬で居続けよう。
温もりがあり続ける限り、直に感じていたいから。
そう思いながら、洗濯機の中で回るシーツを眺める名前の頬を、そっと涙が伝ったことは誰も知らない。
おわり
おまけ→