Stardust Tears
NAME CHANGE
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名前がいつもの場所で待っていると、目の前に藤真の車が停まった。窓越しに手招きをしている。ドアに手を掛け、ようやく座り心地に慣れてきた車のシートに腰掛けた。
『今日、車だったんですか?』
「ああ、ちょっとな…」
藤真は名前がシートベルトをカチッとロックするのを確認してから、車を走らせた。
景色はどんどん海の方へと向かって行く。藤真は特に変わった様子もなく、いつも通りだだった。
(うふふ…平静を装っちゃって…)
名前自身も平静を装いつつ、心の中ではニヤニヤしながら、まだ薄らと明るい初夏の景色を眺めていた。
車が停められ、あの日2人で来たジェラート屋がある海岸に着いていた。辺りはもうすっかり暗い。
『……天の川は?』
建物が邪魔をしていない一面の空にはいつもより星が見えるものの、想像していた天の川が見える空とはかけ離れたものだった。
「ああ、今日って七夕か」
藤真は今気付いたようで、空を見上げていた。まあ、藤真がそんな回りくどいことをしないことは薄々分かってはいたものの、名前の女心にミシッとビビが入った気がした。
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